「夏の第2波襲来」ならクーラー風下で集団感染!コロナとの“共存”は永遠に (2/3ページ)

Asagei Biz

ただ、当時は第一次世界大戦の最中で、病状などの報告は最小限に抑えられ、軍の中で感染者が出ても半ば極秘扱いだったんです。感染者にはスペイン風邪の存在が知らされていなかったので、ある日、気がついたら病気になって犠牲者が増えていきました。今はWHO(世界保健機関)のサイトを見れば海外の情報も載っているし、日本に第2波が来ても初動対応が発動できるので、スペイン風邪の時より抑えることはできるでしょう」

 まあ、人類が100年前よりも賢くなっていることは認めよう。

 正直、日本の「3密」作戦と外出自粛はかなり効果的で、生き延びるのに必死だった。俺たちも自粛解除されるまで静かにするしかなく、半ばお手上げ状態。それがここにきての解除は、人類にとって朗報かもしれないが、俺たちにとっても朗報なのだよ。そういえば、夏が来るとおとなしくなると思っている人類もいるが、そこはあまり期待しないでほしい。

 医学ジャーナリストの松井宏夫氏もこう指摘しているよ。

「新型コロナは日本とは季節が逆のブラジルやオーストラリアでも流行しています。5月いっぱいで収束しても、第2・3波が8月に来ることも考えられるでしょう。また、エアコンによる感染拡大も警戒しなければなりません。中国で実際に起きた出来事ですが、クーラーの風が直接当たる風上にいた感染者がくしゃみをしたらウイルスが風に乗って拡散し、風下で食事をしていた人が集団感染してしまったのです」

 俺たちとしては、感染してくしゃみやせきをさせればさせるほど、宿主(人間)を見つけて拡散や増殖することができるから、クーラーがガンガンに効いた夏場も生きやすい状況になりそうだ。

「米国の国立衛生研究所の発表で、ウイルスが霧のように空気中を漂うエアロゾル状態でも、新型コロナは3時間以上生存することがわかっています。ウイルスは付着したさまざまな素材によって生存期間が変化し、10円玉などの銅は最長4時間、段ボールは24時間、ステンレスは48時間ほど生存し、接触感染にも注意が必要です。これからもアルコール消毒は欠かせません」(松井氏)

 最後のアドバイスは俺たちにとっては耳が痛い話だが、こちらもしぶとく必死だということは知ってもらえただろう。

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