「夏の第2波襲来」ならクーラー風下で集団感染!コロナとの“共存”は永遠に (3/3ページ)

Asagei Biz

 それと言い忘れていたけど、第2波では遺伝子変異が起き、毒性が強まることがある。スペイン風邪の時は、第2波で10倍の致死率となって猛威を振るったんだ。でも、こればかりは「殺人ウイルス」と呼ばれる俺たちにもこの先、どう変異するのかはわからない。

「猛毒化することは考えられますが、ウイルスの立場になってみると、死亡率をグッと上げるのは、生存戦略としてあまりない話なんです。自分自身も生き延びないといけないので、エボラ出血熱のように致死率が高すぎると、感染するための宿主がいなくなるので、ウイルスとしては出来がよくない。一方で、インフルエンザは相当優秀なウイルスで、そこまで死亡者を出さずにグリーンランドまで広まっています。新型コロナも今の状態ですでに人間の世界に適応し、感染した人が重症にならず、軽症であれば自由に出歩けることも。死亡率もそれほど高くはなく元気なまま拡大しているので、インフルエンザのようになっていく可能性はあります」(勝田氏)

 なるほど、いい見解じゃないか。そうとなれば、天敵となる治療薬やワクチンの開発が気になるな。いつ頃から市場に出回るかだ。

 米バイオ医薬品企業のモデルナが開発を進めるワクチンについて、第1段階の臨床試験で良好な結果を示すデータが確認されたと報じられる一方、翌日には「情報開示が不十分」として雲行きが怪しいという話は、こちらにも届いている。

「世界中で急ピッチで進められていますが、開発は臨床試験だけでも段階を踏まなければならず、そこから申請し、承認されるまで簡単ではありません。早くても1年から1年半はかかると言われています」(松井氏)

 だから共存共栄、インフルエンザのように毎年のように再会して、永遠に仲よくしようぜ。そう言っておきたいところだが、人間社会が俺たちをどう受け入れるのかは実に興味深いところだな。そして、第2波で襲撃した時、経済と政治にはどういう変化が起きていくのだろうか……。

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