新石器時代の遺跡、ギョベクリ・テペには高度な幾何学的知識が使用されていた(イスラエル研究) (2/4ページ)

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ギョベクリ・テペの遺跡
ギョベクリ・テペの遺跡 image by:Teomancimit/Wikipedia commons

・考古学の不思議、ギョベクリ・テペ

ギョベクリ・テペは、まさに考古学の不思議です。1万1500年から1万1000年の間の新石器時代に建造されたもので、巨大な円形の石の構造物や、高さ5.5メートルもある石柱が無数に見られます。

当時はまだ、農耕や家畜の飼育はなかった時代なので、狩猟採集民族が建てたとしか思えないのですが、動物を追って生活する彼らは定住していなかったはずです。

ひとところにこのような複雑で巨大な建築物を作ることは、あまり考えられないことなのです(ギル・ハックリー氏)

 1994年にドイツ人考古学者クラウス・シュミッツ博士によって発見されたギョベクリ・テペは、考古学界に熱い議論を生み出してきた。

 このような新石器時代初期の遺跡については、集中的に研究されてきたが、この時代の建築計画の問題や文化的な影響はまだそれほど研究されていない。

 研究者の多くは、ギョベクリ・テペ遺跡の円形の囲いは、長い時間をかけて徐々に建設されたと主張しているが、ハックリー氏らは3つの囲いが、最初から幾何学模様を折りこんだ単一プロジェクトとして計画されたものだと言っている。
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