猫に位まで!?平安時代の一条天皇は異常なまでの猫愛あふれる天皇だった (1/3ページ)
平安時代の特徴とも言える女流文学が開花した時に在位していた一条天皇は、かなりの猫好きとして当時から知られていました。
どれくらい好きだったかというと、あまりの好きさに位を与えてしまうほど、好きの度合いが振り切っていました。
今回はそんな一条天皇の猫愛が溢れるエピソードをご紹介します。
猫が子を産んだ時は盛大なお祝い事を…一条天皇は自身の飼っていた猫が子を産むと、産養い(うぶやしない)を行っていました。産養いとは子どもが生まれた初夜から9日目までの奇数の日数に行う祝い事のことです。
一条天皇はこの祝い事に当時の左大臣と右大臣を呼び、盛大に子猫の誕生を祝いました。
本来は人間の子どもが生まれた時に行う産養いを子猫のために行ったので、この有り様を藤原実資(ふじわらの-さねすけ)は「全く理解できない」と自身の日記『小右記』に記しています。