犬は確かに、飼い主を助けたいという気持ちを持っている(米研究) (2/5ページ)
Van Bourg Dog Rescue Study
・実験結果を検証
救助実験では、飼い主さんを助けたのは60匹中20匹だったという。
ジョシュア・ヴァン・ボーグ氏は、これはそれほど感銘を受けるような数字ではないが、しかし考えるべき点が2つあると説明する。
1つは、犬が飼い主さんを助けたいと思っているのかどうかという点。そして、もう1つは、そのためにどうするべきか犬が理解しているかどうかという点だ。
たとえば比較のために、研究者が箱の中にエサを落とす瞬間を犬に見せて、そのときの行動を観察するという実験が行われている(エサ実験)。
こちらでは60匹中19匹が扉を開けてエサを食べたという。なんと、エサを食べた犬と飼い主を助けた犬の数はどちらも約3分の1で、大して変わらないのである。
はたして、犬にとって飼い主さんはエサ程度の価値しかないのだろうか?
これについてヴァン・ボーグ氏は「犬が箱の開け方を理解しているかどうか調べなければ、助けた犬の割合をひどく過小評価することになります」と話す。
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・助けたいと思っていても助け方がわからない犬がいる
彼によれば、エサ実験で3分の2が扉を開けなかったという事実は、犬が実際に救助を成功させるにはただそうしたいと思うだけではダメで、そもそも助ける方法を分かっていなければならないということを強く示唆しているという。