西武・辻監督、「新1番」は金子でいく? 当初の構想から一転、昨季の“成功体験”も起用法に影響か (2/2ページ)

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現場を預かる辻監督は大変だと思いますが、18年の優勝よりも19年のようなチームスタイルを理想としています」(前出・関係者)

 どういう意味かというと、18年は4月から首位をキープしてそのまま優勝した。19年は投打の主力選手が抜けたため、打線を改造した。それが「1番金子、3番秋山」の打順だった。「1番秋山」に戻したのとほぼ同時期に、打撃不振に陥っていた山川穂高を7番に下げ、ベテラン・中村剛也を4番に戻している。辻監督は選手を育てるために我慢もするが、失敗したら改める柔軟な発想力を持っている。ライバルチームに追い掛けられていた18年よりも、尻上がりにチームの調子を挙げていき、逆転優勝した19年の方が、選手はもちろん、辻監督自身も精神的にラクだったという。

 1番バッターの定着を狙う金子に対し、「好きにやらせてやろう」と思っているのだろう。辻監督と言えば、試合中は腕組みをし、眉間に深い皺を寄せ、コワイ表情でグラウンドを見ている印象も強い。しかし、「本当は饒舌で優しい」(前出・同)という。打線の力で勝ってきた。金子が1番バッターとして覚醒できれば、辻監督が試合中にコワイ表情を見せることがなくなるのだが…。(スポーツライター・飯山満)

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