「元カノの結婚」に男性が寂しさを覚える理由 (3/4ページ)
ただ永遠だと思っていたものが、永遠ではなかったという当然すぎる事実を突きつけられたことに対するショックに他なりません。
■元カノの結婚話を聞いて寂しくなるのは仕方がない
以前、私は殺人鬼・木嶋佳苗がなぜモテるのかということを考察いたしました。
その中で私は木嶋佳苗が著書に残したある言葉が男性の心を貫いていると感じたのですが、その言葉をここで紹介させていただきましょう。
私は愛した男性を嫌いになったことがない。
(木嶋佳苗著『礼讃』より引用)
元彼という生き物はだいたい嫌われております。そのような中、木嶋佳苗は「元彼を嫌いになったことがない」のです。彼女のしでかしたことはさておき、このスタンスは多くの男性の心を打ったことでしょう。
一方で元カノという生き物は大抵の場合、そこまで嫌われておりません。
これは男女の考え方の違いでしょう。女性は別れた恋人のことをめちゃくちゃ嫌うことが多い一方で、男性は別れた恋人のことをそこまで嫌いにはならないのです。
もちろん嫌いにならないというだけで、未練があるという意味ではありません。ただ「二度と会いたくない」とか「顔も見るのが嫌」というような状態にはならないということで御座います。
さすがの私もWちゃんのことが死ぬほど嫌いだったら、ほんの少しも寂しい気持ちにはならなかったことでしょう。ただただWちゃんの旦那に同情心を芽生えさせていたことと思います。
ただ嫌いな相手でないのなら、やはりそれは少し寂しく感じてしまうものなのです。
彼女に対しての愛情や未練という話ではなく、自分の中にあった過去の思い出が既に存在しないという現実を突きつけられることに対しての寂しさを感じてしまうのです。
ですので、男性が元カノの結婚話を聞いて少し寂しくなるのは仕方のないことでしょう。
もちろんそんな顔をすれば今の彼女様が寂しい思いをすることになるので、表情は隠す必要があると思いますが、寂しくなるというその気持ち自体を否定する気にはなれません。