蚊取り線香発祥の地“和歌山県有田市”で120年以上の歴史を持つ『ライオンかとりせんこう』。伝統の香りは、今年ついにリニューアル! (2/4ページ)
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これにより約120年の歴史を持つ日本の蚊取り線香の生産が、戦後、飛躍的に拡大したのだ。
渦巻きを2つ合わせたおなじみの蚊取り線香の形状は、それ以降何も変わっていない。
同時に、『ライオンかとりせんこう』の伝統の香りも、当時から変わらず今も使われている。香りは記憶に直結していると言われるが、蚊取り線香の香りに、どこか郷愁を誘われる匂いを感じるのは記者だけだろうか。
■蚊取り成分の素、除虫菊は地中海伝来
ところで、蚊取り線香の蚊取り成分の素である除虫菊だが、これは始めから和歌山県有田市にあったわけではない。
もともとは地中海に面したセルビア共和国(旧ユーゴスラビア)で1694年に発見された花で、日本名は「シロバナムシヨケギク」という。それを日本でも地域振興のため輸入栽培したところ、地中海に似た気候のためか、有田市での栽培が成功し、それを足がかりにして同市の蚊取り線香産業が成立していくのである。
蚊取り線香の主たる成分は、かつてはその除虫菊に含まれる「ピレトリン」という天然成分。有田市では、名産であるみかんの木の間に除虫菊を植えることで害虫を防ぐ試みも行われていたのだ。
ところが、有田市で除虫菊の栽培が根付いた矢先に太平洋大戦が勃発し、除虫菊畑は食料用栽培に転用されたため蚊取り線香の成分には、ピレトリンに似た化学薬品の「合成ピレスロイド」を使用していたそう。