「セの投手は打撃を磨け」里崎智也が語る「パ高セ低」の打開策 (2/4ページ)

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――確かに、今のセ・リーグには絶対的に強いチームがないですね。

里崎:交流戦でもほぼ毎年パ・リーグが勝ち越していますが、これにはモチベーションの違いもあります。セ・リーグの監督の言っていることを聞いていただくとわかりますが、多くの監督は「何とか勝率5割で終えたい」とか言うでしょう。

一方、パ・リーグの監督は「優勝を目指す」と言います。選手の方も「優勝して賞金もぎ取るぞ」「貯金を作るぞ」と思ってやっている。セ・リーグは最高5割、パ・リーグは最低でも5割。このモチベーションの違いは大きいですよ。

――投手を見ても、パ・リーグの方が好投手が多い印象です。DH制を敷いているパ・リーグは、試合展開によって代打を送る必要がないため、投手が育ちやすいとも言われますね。

里崎:かつてはセ・リーグにも桑田(真澄)さんのように年間20完投するような方もいたわけで、「セ・リーグは投手を長いイニング引っぱれないから、育たない」というなら、「なぜ引っぱれないのか」を考えるべきです。

要は完投能力がない、また一人の打者としてもまったく戦力にならない。だから代えざるを得ないわけですよね。そこをどう考えるのか。

「DH制の方が投手が育ちやすい」とよく言われますが、今のセ・リーグがDH制を敷いたら投手が育つかというと正直、疑問です。それは「隣の芝は青い」みたいな話で、隣の芝ばかり見ていないで、自分の庭の芝を枯らさないようにするのが先でしょう。

――今のお話にありましたが、セ・リーグの投手がもう少し打つ方で貢献できれば、交流戦の勝敗(※インタビューが行われたのは3月11日、その後2020年シーズンのセ・パ交流戦は中止に)も変わりそうな気がします。DH制を敷かないセ・リーグのホームゲームでは、セ・リーグのチームが有利になるのでは?

里崎:セ・リーグの投手も少しは打撃練習をしているのでしょうが、ただ遊びみたいに「ホームラン競争」をやっているようでは実戦で役に立ちません。

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