田中角栄「怒涛の戦後史」(26)元首相・大平正芳(上) (3/3ページ)
大平の落胆ぶりは大きく、その後の文章にも「(正樹は)何物にも変えられない私の全部に近い存在」「生涯最大の悲しみ」と記し、多磨霊園の墓碑銘に「パウロ・ミキ大平正樹。父であり友である大平正芳書」とも刻んだのだった。
昭和27年10月、田中が吉田(茂)自由党から衆院3回目の当選を果たしたとき、池田勇人蔵相の秘書官だった大平が、同じ自由党から初当選を飾った。議員会館が同じになり、ここから以後、肝胆相照らす「盟友」関係が始まることになった。
(本文中敬称略/この項つづく)
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【著者】=早大卒。永田町取材50年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。