サンド『病院ラジオ』の伊集院光も絶賛する“受けのトーク力”

日刊大衆

サンド『病院ラジオ』の伊集院光も絶賛する“受けのトーク力”

 6月16日、お笑いコンビサンドウィッチマンによるドキュメンタリー番組『病院ラジオ』(NHK)の『依存症治療病院編』(今年2月11日放送)が再放送され、反響を呼んでいる。

「サンドの伊達みきお(45)と富澤たけし(46)が病院で、2日間限定の“院内ラジオ”を開設する、という番組です。サンドの2人が主体的におもしろトークをするのではなく、主役は入院患者や家族らを相手に、聞き役に徹して本音を掘り下げていく。“へー”とか“うんうん”とか、基本的にイジるようなセリフもなく本当に淡々と聞くんです。そして、“ラジオ”は病院内に用意したスピーカーで公開されるので、リスナー(病院関係者)の反応も見どころの1つですね。サンドのトークで和やかな雰囲気ではありますが、非常に良質な社会派の番組です。今回は『国立病院機構久里浜医療センター』から、“依存症治療患者”について放送されました」(制作会社関係者)

 病院到着前は「ドラマとかでよく見る、飲んだくれの人みたいだったら怖いな」と話していた伊達だったが、実際に『病院ラジオ』で患者たちの話を聞き、想像以上にシビアな依存症との向き合い方を知ることに。

「アルコール依存症患者本人が“(依存症前は)駅前で酔いつぶれてるおじさんとか見てバカじゃないの(と思っていた)”“依存症じゃなくてただのアル中でしょ、で片づけててすごく見下してました”と話していたり、一度完治してもまた飲んでしまい、5度の入退院を繰り返している患者がいたりと、依存症の理解や克服の難しさがよく分かる内容になっていました。10年断酒していても、献杯のビールを1杯飲むだけで再発してしまう人もいるそうです。

 アルコール以外も、幼少期からの虐待がきっかけでMMO(※マッシブリー・マルチプレイヤー・オンラインの略。多人数が参加するオンラインゲームを主に指す)にハマり『ゲーム依存症』になってしまった20代患者も、“ひどいときは5日間寝ず食わずで。2日連続くらいはふつうでした”“やれないと、体が震えたり悪夢を見て眠れなくなってしまう”と話したりと、いろいろな患者の方がラジオに出演していましたね」(前同)

■伊集院も認める傾聴力

 番組を終え、見送ってくれた患者や医療従事者たちに手を振りながら病院を後にした2人。伊達と富澤は帰りの車でそれぞれ、

「依存症って病気のイメージはまるっきり変わったね。意志が弱いだけだろうと思っている人もいっぱいいる。だけど、そうじゃないわ」(伊達)

「闘いが一生続くなんて、思ってもいなかった。負けないでほしいよね」(富澤)

 としみじみ語り、番組は終了。SNSでは「考えさせられた」「切ないけど温かい気持ちになった」という声や、「サンドウィッチマンの傾聴力なくしてはできないよなあ。ホントすごいと思う」「サンドウィッチマンの一番正しい使い方」と、サンドを高く評価する声であふれた。

「6月16日の『伊集院光とらじおと』でも、伊集院がサンドについて語る場面がありました。伊集院はサンドのMCについて“うちの師匠(三遊亭円楽)がガンになって、俺に向かって『ガーンって気持ちでさ』って言うんだ。まあつまらないの(笑)。だけどツッコミづらいじゃん、それって。でも2人は、良いトーンで過不足なくツッコミながら話聞いている”“ラジオって名がつくもので褒めたくない(けどすごい)”と称賛していました。

“あれを見ながら、サンドウィッチマン以外にできないと思っちゃったり、泣いちゃったり笑っちゃたりしてる”とも話しています。自他ともに認めるラジオのおもしろさで知られ、“ラジオの皇帝”とも呼ばれる伊集院にここまで言わせるのは、本当にすごいですね」(ラジオ局関係者)

■丼ものを食べる動画が大人気!?

 そうした力量に裏づけられ、現在ではサンドウィッチマンは圧倒的な好感度を獲得している。その尋常ではない人気がよく分かるのが、今年5月29日と6月16日に所属事務所のYouTubeチャンネル『グレープカンパニーチャンネル』に投稿された動画だ。富澤が企画した『サンドウィッチマン伊達がただカツ丼を食べるだけの動画www』と『味をしめたサンドウィッチマン伊達 今度は天丼を食べるwww』という2本が、驚くべき評価を獲得している。

「本当にタイトル通りの内容です。別に高級品というわけでもない、ふつうの丼もの(天丼は740円)を、ただただ食べるだけ。食レポも“やっぱエビだな”“トンカツは端っこが好き”など、非常にシンプル。しかし、再生数は『かつ丼』は83万、『天丼』は68万再生(※6月20日時点)を記録する人気ぶりです。“パンダが笹を食べてるとこを見てるような癒され具合”“なんでこの動画を5回も見ているのだろう?”“食べ方が可愛い”と大盛況です。

 個人的には『カツ丼』動画で、机に落としたごはんつぶ一粒をお箸で丁寧に拾って食べているところ(2分10秒の部分)や、『天丼』で食後に割り箸を袋に戻そうとしている場面(3分56秒)に、伊達さんの人柄の良さがにじんでいる気がしますね」(プロダクション関係者)

■一般人ゲストとの交流がバツグンに上手い

 NHKでは、サンドは『サンドのお風呂いただきます』という「湯けむり人情バラエティー」も手掛けているが、こちらも一般の人々との交流があまりにも和やかで、子どもや共演者と楽しそうにお風呂に入るほっこりした姿が大好評の人気番組だ。

「『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系)を見ていてもそうですが、サンドの2人は、一般人ゲストに対する人当たりの良さがズバ抜けていて、トークでも受け身に回って相手を持ち上げつつ、非常によい形で話を発展させることができるんですよね。18年7月10日の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で、伊達と富澤は、かつて見た目の柄の悪さが原因でNHKを出禁になっていたことを話していましたが、いまや今回の『病院ラジオ』のように、NHKに欠かせない存在になりましたね」(専門誌記者)

 あの伊集院が評価する、異次元のトークスキルを持つサンドウィッチマンの2人。6月24日には、19年4月29日に放送された国立成育医療研究センターが舞台の『病院ラジオ 子ども病院編』の後日談『あの子どうしてる?スペシャル』が放送される。

 あらためて、サンドのトーク力を実感することができそうだ。

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