藤井聡太七段、初のタイトル戦「棋聖戦」で白星発進!「進化する17歳」強さの秘密

日刊大衆

写真はイメージです
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 将棋界の歴史がまた変わりそうだ。「史上最年少でタイトルの挑戦権を得た藤井聡太七段(17)が、6月8日に行われた棋聖戦の第1局で、渡辺明棋聖(36)から勝利を収めたんです。5番勝負となる棋聖戦で、このままの勢いで3勝すれば、最年少タイトル記録も更新になります」(全国紙文化部記者)

 藤井七段といえば、史上最年少でプロ入りを果たし、前人未到の29連勝を成し遂げるなど、まさに天才。今回、進化を続ける17歳の強さの秘密を、本誌で詰将棋を連載中の佐藤義則九段に分析してもらった。「藤井さんの強さは、まずなんといっても攻めの意識。棋譜を用いての解説でも言及しましたが(文末参照)、攻められても常に相手玉との距離を測り、その後の攻めにつながる一手を指しているんです。通常攻められると、守りに意識が行き、後ろ向きな一手を打ってしまうもの。もちろん、そのほうが安全に守れますが、一度後ろ向きな一手を指すと、その後も守りに意識が向かってしまうんです」

 また、対局での時間の使い方を見ても、進化が見られると話す。「藤井さんはプロ入り前から詰将棋の大会で優勝するなど、終盤の詰ます力は一級品。しかし、対局では序盤、中盤があっての終盤。終盤が強い棋士は巻き返しが効くため、序盤で甘い一手を指してしまうことも多いんです。しかし藤井さんは、序盤でもかなりの時間を使って指しているのが分かります。序盤から対局をコントロールする、まさに将棋の神に近づくような対局をしているように見えますね」

 実際、棋聖戦の第1局でも、序盤は藤井七段のほうが持ち時間を減らしていた。しかし終盤になると、渡辺棋聖の持ち時間が先になくなり、一分将棋に。最後まで、どちらが優勢か分からない一局を制したのだ。「渡辺棋聖には相当なプレッシャーがかかっているでしょうが、渡辺棋聖には多くのタイトル戦を戦ってきた経験があります。巻き返す可能性もあります。しかし、第1局は双方力を出し切ったうえでの勝利でしたので、勢いがあるのは藤井さんでしょう。この勢いのままタイトルを獲得しても、おかしくないと思います」

 史上最年少タイトルの獲得なるか。6月28日の棋聖戦第2局に要注目だ。

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