タロットカード占いにハマる人が続出中、タロットの歴史と現代における役割 (2/4ページ)

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 牧師のアントワーヌ・コート・ド・ジェブリンや、神秘主義者のジャン・バプティスト・エッティラ、詩人エリファス・レヴィらは、カードは古代エジプトやユダヤ教の魔術の伝統だと信じていた。

 こうした説にはなにも根拠はない。初期のタロットカードは15世紀のイタリアにさかのぼるが、さまざまな神話によって、神秘主義者たちがカードは隠された古代の謎を暗号化したものだと主張するようになった。カードの複雑な意味を理解した占い師は、未来を予言する力を授かったというわけだ。

 同時に国の権力者たちによって、タロット伝説のネガティブな面も広められた。フランスでは、1789年の革命後、占いに反対する新たな規定が導入され、メディア、警察、政治家などが、タロットカードの使用は詐欺の証拠だと決めつけた。

 古代の知恵と近代の詐欺という正反対のふたつの神話は、占ってもらった人々がカードが示すことにどう左右されるかに、いまだに大きな影響を与えている。しかし、ここで言いたいのはそれだけではない。

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● Pixabay

・かつての歴史家は政府の判断よりもカード占いに注目していた

 歴史家たちは、神秘主義者たちの書いたものや、時の政府の判断よりも、カード占いをする者やその客が言ったことに注目したようだ。

 フランスにおける1790年から1940年の間の魔術研究の中で、数ある占い師の例から、カードのさまざまな面が明らかになってきた。

 まず、タロットは決してカード占いの主流だったわけではなかった。占い師は大アルカナではない、標準的なカードを使っていたようだ。安価だったため、依頼者はより簡易な占いを好んだ。

 タロットカードをフルに使うときでさえ、占い師は神秘主義者が言う象徴的な意味合いをもつ複雑なシステムは採用せず、シンプルなやり方にこだわった。
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