カミカゼだけではなかった!日本が強大な力を持っていた「元」を「元寇」で退けることができた理由 (1/4ページ)
日本に奇跡的な勝利をもたらす「神風」とは?
日本が奇跡的な勝利をおさめたときに、よく耳にするのが「神風が吹いた」という言葉です。
第二次世界大戦で出撃した日本軍の特攻隊も「神風特攻隊」と呼ばれました。この「神風」という言葉は、元々は鎌倉時代に日本に攻め込んできた「元王朝」が2度にわたり敗退する要因となった台風を指しています。
しかし、強大な元の軍隊が日本に2度も敗退した理由は、台風という自然災害が偶然やってきたことだけではなかったのをご存知でしょうか?
実は元軍は、それ以外にも「敗退につながる大きな要因」を持っていたのです。
そうだったの!?「元寇」の経緯元王朝は、1271(文永8)年~1368(南朝:正平23/北朝:貞治7)年まで、中東アジア地域から東ヨーロッパまでの広範囲を支配していた、モンゴル人による「征服王朝」です。
高麗(朝鮮)などの周辺国も属国として従え、全盛期には「史上最大の国」と呼ばれるほどの勢力を持ちました。
1266(文永3)年、そんな元の皇帝フビライ・ハーンから日本へ、こんな内容の国書が届きました。
「私が皇帝になってから高麗が我が国に降伏して属国となり、喜ばしいことだ。
しかし日本は、昔からその高麗と仲良くし、中国とも貿易をしていたのに、モンゴル皇帝に対し1通の手紙もよこさず、国交を持とうともしない。どういうことだ?
これからは我々も仲良くしよう。