北朝鮮の“新女帝”金与正の素顔「トランプ大統領と渡り合うマルチリンガル」 (1/2ページ)

Asagei Biz

金与正
金与正

 北朝鮮が再び動き出した。表舞台に出る機会が減った兄・金正恩委員長に代わって、最前線で指揮をするのは、「ほほえみ外交」で知られた“新女帝”金与正氏だ。かつての「クールビューティ」は鳴りを潜め、韓国との連絡事務所を爆破して、その冷徹ぶりを世界に示した。

 その注目度の高さとは裏腹に、これまで与正氏の結婚や子供の有無などについては一切、公式的に報じられたことがない。

「もっぱら韓国国内の情報ですが、すでに結婚して二児の母と言われています。夫の情報は明らかになっていません。正恩氏の側近だった崔竜海氏の次男や庶民出身の軍幹部、果ては金日成総合大学時代の同級生の大学教授まで、3人の『夫候補』が存在します。15年に左手薬指に金の指輪をしていたことから、結婚していると一般的には思われています」(外信部記者)

 出産についてもなにかと謎がつきまとう。一部では19年2月に米朝首脳会談の第二次会談が決裂した直後には、与正氏が公の場から姿を消して「更迭説」が取り沙汰されたことがあった。しかし、最近になって、18年4月の南北首脳会談以前に出産していたとの証言もあるなど、諸説入り乱れているのだ。

「そもそも、北朝鮮国内では、与正氏が金正恩氏の妹であるということすら正式に認めたことはない。しかし、ここにきて、正恩氏の傍らにぴったりと張りついている。それほど政権内での地位は上がっていると考えられます。一部で女性蔑視の風潮が強い朝鮮半島では、与正氏のトップはないとの意見もありましたが、軍部との連携も今年2月頃から取っているようで、実態的にはすでに金正恩氏の代役を務めた形になっています」(外信部記者)

 だが、すでに彼女は、北朝鮮の将来を左右する重責を担っているだけに、家族どころの話ではないのも事実。

 さらには現在、没交渉となっているアメリカのトランプ大統領との「橋渡し役」としての役割も期待されているというのだ。

「与正氏は英語が堪能なことから、米朝会談でも言葉少ない兄に代わって積極的にトランプ大統領と挨拶を交わすなど、国際派ぶりをアピールしていた。正恩氏と同様、海外留学の経験もあり、英語、ドイツ語、フランス語を流暢に話せるマルチリンガルです。

「北朝鮮の“新女帝”金与正の素顔「トランプ大統領と渡り合うマルチリンガル」」のページです。デイリーニュースオンラインは、トランプ大統領金与正金正恩北朝鮮社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧