「あんな奴とは思わなかった」・・・人の人を見る目はあてにならない? (4/4ページ)
須古:この本のメッセージはシンプルです。人には内面があって容易に変容はしない。しかしこれこそが人の行動の根源的な土台であるということです。
そして今は、これを正確に測定して自社の求める要件との適合性を判定できるようになった。つまり、採用厳選、配置、抜擢、育成に活用できるほどコントローラブルになったということ。だからこそ個にフォーカスし、個を活かす組織変革に向かって活用していただきたいということです。
組織の人財の真のポテンシャルを可視化し、経営陣の視界をクリアにする役割が戦略人事にはあります。経営陣の方は、戦略人事が科学という武器を使えるよう応援してあげていただきたいと思います。
田路:おそらく、「アフター・コロナ」の世の中では、採用も人財育成もそのあり方がこれまでとは大きく変わるはずです。新卒大量一括採用の形は崩れていくでしょうし、正社員・契約社員・派遣社員などの社内スタッフだけで業務を完結させるワークスタイルは確実に終焉するでしょう。それによって育成にも必ず影響が出てきます。従来の集合研修やO J Tのように、育成をシステム化していくことは難しくなり、個にフォーカスした育成がより必要になってくると思います。
その時に、部下のヒューマン・コアを上司や経営陣が把握せずに個別指導したところで、それは集合研修を個別にやっているだけなので、効果は見込めませんし、効率も悪いですよね。この本が個人の持ち味を生かすマネジメントや教育のあり方を考えるきっかけになってくれたらいいなと思っています。この本は、企業と従業員の双方がハッピーになる唯一の方法がまとめられている本だと自負していますので、多くの経営者、事業責任者、人事の方のお手元に届くことを願っています。
(新刊J P編集部)