「くら寿司」が“AIマグロ”販売!特上品を選別する驚きのシステムとは? (2/2ページ)

Asagei Biz

 だが、一方では、《すし職人による目利きでの仕入れがなくなってしまうことで、寿司としての魅力が失われてしまうのでは》《長年の経験や知識に頼らず判断できれば間違いはないと思いますが、ちょっと違和感とさみしさがある》という意見もあり、なかには《AIふぜいが職人の領域にたどり着く日なんて未来永劫無いと思う》といった過激なコメントも……。前出のジャーナリストが言う。

「通常、水揚げされた生の魚は、目の濁りや体の弾力など、質判断の情報量が多く比較的目利きしやすい。その点、マグロは基本、冷凍されたまま運ばれてくるので、尾の断面の色あいなどだけで判断せざるを得ないんです。だから、仲買人の勘と経験値が頼りだったわけです。つまり、今回のくら寿司が行った目利き部分でのAI導入は、業界にとっても画期的な改革だということ。このシステムが定着すれば、仕入れ担当者が現地へ行かなくても遠隔でマグロを買い付けられますからね。今後、マグロ以外の魚種でもAIによる品質判定が加速していくことは間違いないでしょうね」

 長年の経験や知識により備わった「勘」や「コツ」に支えられた職人の技術だが、時代の移り変わりとともに、今まさに大きく変わろうとしているようだ。

(灯倫太郎)

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