「くら寿司」が“AIマグロ”販売!特上品を選別する驚きのシステムとは? (1/2ページ)

Asagei Biz

マグロ
マグロ

 AI(人工知能)関連著書の多くは「単純作業ではなく、人間の勘やコツと言われる能力を必要とする職種は、おそらく10年後もAIに仕事を奪われないだろう」と予想している。

 だが、そんな人間の「勘」や「コツ」をAIが担うとして大手回転寿司チェーン「くら寿司」が7月7日に発表したのが、人間に代わりAIにマグロの「目利き」(目視での品質判定)をさせるという、システムの導入だ。

 同社は新型コロナの感染拡大で、海外での買い付けが事実上難しくなった状況を受け、専用アプリを入れたスマートフォンでマグロの尾の断面を撮影すると、「TUNA SCOPE」(ツナスコープ)というAIが品質を判定してくれるシステムを導入。これにより、マグロの「目利き」を担う職人が、国内外の原産地や加工場に足を運ぶ必要がなくなり、さらに関係者間で迅速に“ビッグデータ”を共有することが可能になるという。

「このシステムは、スマホをマグロにかざすだけで、身の締まり具合や脂の乗り方を分析、A(特上)、B(上)、M(普通)の3段階で評価してくれるというもので、評価にかかる時間はわずか数秒。しかも、結果の85%がその道35年の”目利き職人”の評価と一致したといいますからね。通常、職人が一人前になるには10年以上の経験が必要とされ、さらに後継者不足に悩まされているのが現状です。そのため、経営陣も、『熟練の匠の技とノウハウをAIが受け継いだことで、他の回転ずしでは絶対に味わえない寿司が誕生するはず』と、最大限の期待を寄せています」(食品ジャーナリスト)

 くら寿司では品質を3段階で評価した最高ランクのものを「極み熟成AIまぐろ」(2貫で税別200円)として7月10日から期間限定で販売をスタートさせたが、「舌に乗せた時の濃厚な旨味は素晴らしい!」と、人気も上々のようだ。

 発売前からSNS上には、《職人バイヤーが10年の修行を要する「マグロの目利き」をAIに代替! これは是非、食べ比べて確認してみたい》《これは興味深い! 触覚、味覚+嗅覚にどれだけ対応出来るかが気になる》《統計データはどういうデータベースなんだろう?》 等々、いろいろな意味で興味津々、というメッセージで溢れかえった。

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