建物を真っ白に塗って暑さ対策。太陽熱を大幅に反射させ冷却効果を高めるテフロン入りの純白塗料の開発 (2/3ページ)

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 そこで研究チームが見出した酸化チタンに代わる素材が、「重晶石」と「テフロン(ポリテトラフルオロエチレン)」を組み合わせたものだ。さらに、熱を吸収しがちなポリマー接着剤の量を減らすという工夫も施された。

 こうして完成した新しい反射性塗料は、太陽放射の最大98%を反射することができるという。

 これを建物を塗れば、室内をエアコンでガンガンに冷やす必要がなくなり、冷房コストを削減することができる。

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image by:Jyotirmoy Mandal / UCLA

・純白の新塗料の実用化間近

 新塗料は効果的でありながら、それほど手間をかけずとも実用化できるはずだという。塗料産業やコーティング産業は、現時点ですでに新塗料を生産する対応力を十分に備えていると研究チームは述べている。

 ならば近い将来、テフロン入りの反射性塗料が身の回りで使われるようになるかもしれない。冷房が苦手で、夏なのに寒さで辛い思いをしてきた人なら待ち遠しいはずだ。

この研究は『Joule』(5月29日付)に掲載された。
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