誰かに愛されたかった。道行く人全員に尻尾を振り続けていた野良犬の物語(スリランカ) (1/3ページ)

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誰かに愛されたかった。道行く人全員に尻尾を振り続けていた野良犬の物語(スリランカ)
誰かに愛されたかった。道行く人全員に尻尾を振り続けていた野良犬の物語(スリランカ)

愛されたかった。野良犬が飼い主を見つけるまでの物語 image credit: youtube

 3年前、スリランカの中部州ヌワラ・エリヤの路上に1匹の野良の子犬が暮らしていた。その子犬は、人間からの愛情を求めて、誰かが通り過ぎるたびに尻尾を振り続けていた。

 タイから訪れていたゾウの救済団体メンバーらは、偶然その子犬に遭遇した。抱きしめて立ち去ろうとすると必死に彼らの後をついてくる。メンバーらは、その場で急遽、子犬の飼い主を探すことに。
 
 そうして運よく飼い主が見つかりその3年後、メンバーは再びスリランカを訪れ、犬と再会した。犬は当時のように尻尾を振って走り寄った。彼のことをちゃんと覚えていたのだ。

Dog Recognize People Who Rescued Her For The Last 3 Years

・路上で通行人に尻尾を振り続けていた野良の子犬

 スリランカにいるレクレクという犬は、今、幸せな永遠の家を手に入れている。家族はみなレクレクのことが大好きで、大切にしている。

 しかし、そこに至るまでのレクレクの日々は、必ずしも幸運に満ちたものではなかった。

 今から3年前、レクレクはヌワラ・エリヤの路上で野良犬として生活していた。寒さにも耐えながら、まだ子犬だったレクレクはその日の食べ物をどこで手に入れるかもわからない日々を送っていた。

 ぬくもりとやさしさを求めて、レクレクは路上を行き交う通行人が自分の前を通る度に尻尾を振って近寄って行った。

 いつか、誰かが自分のために足を止めてくれる日を待っていたのだ。
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