失踪した自閉症の3歳児を守り抜いていたのは2匹の愛犬だった(アメリカ)
2匹の犬が子供を守る image credit:WJHG-TV/Twitter
アメリカのフロリダ州で、自閉症の3歳男児が突然自宅から姿を消し、一家はパニックになった。
言葉を話すことができない男児の安否を心配する近所住民や、2つの郡の保安官事務所が捜索をしたところ、男児は無事に発見。男児の傍には2匹の飼い犬が守護神のように寄り添っていたという。『WJHG』などが伝えている。
・自閉症男児、自宅から突然姿を消す
6月3日の朝、フロリダ州ホームズ郡ポンセ・デ・レオンに住むマーシャル・バトラー君(3歳)の一家は、パニックを引き起こす事態に見舞われた。
自閉症を抱えているマーシャル君が、オムツだけ付けた状態で突然自宅からいなくなったのだ。
UPDATE: Child has been located. __________WCSO SEARCHING FOR MISSING THREE-YEAR-OLD BOY IN PONCE DE LEONWalton...
Posted by Walton County Sheriff, Michael A. Adkinson, Jr. on Wednesday, 3 June 2020
マーシャル君は言葉を話すことができないため、一家はあらゆる種類の最悪なシナリオを想定し、パニックになった。
近くを探してみたものの、マーシャル君の姿を見つけることはできず、約1時間後にホームズ郡保安官事務所へ通報。
その後、同郡と隣接したウォルトン郡の保安官事務所がK9チームの支援を得て合同で捜索を開始し、併せてフロリダ州魚類野生生物保護委員会のメンバーと近所住民らもマーシャル君の捜索に加わった。
そして、捜索を開始して数時間後、マーシャル君は近所の女性住民に発見された。
幸いにも、マーシャル君は1人ではなく、傍には2匹の飼い犬がしっかりと寄り添っていたという。
・犬2匹がマーシャル君の安全を守り抜く
マーシャル君が行方不明になった時点で、家族は犬の姿も見えないことから「もしかして一緒にいるのでは」と思い、その望みに賭けていた。
ウォルトン郡保安官事務所は、Facebookを通してもマーシャル君の捜索情報をシェアしており、「犬と一緒にいる可能性がある」と記していた。
案の定、2匹の飼い犬バックウィートとナーラは、マーシャル君の守護神のようにピタリと寄り添い、小さな飼い主を守り抜いていたようだ。
マーシャル君は、自宅から1.6kmほど離れた川の近くで、普段から大好きな泥遊びをして遊んでいたという。泥で汚れていた以外は、マーシャル君に怪我はなかった。
発見した女性住民は、「2匹の犬が男の子にくっついていて、まるで守っているようだった。無事に見つかって何より」と話しており、マーシャル君の母親も飼い犬2匹が我が子を守り抜いてくれたことに感謝の言葉を吐露した。
2匹は、マーシャルのことが大好きですから、きっと自分たちの役目をちゃんとわかっていたのでしょう。本当によく守ってくれました。犬たちには感謝しています。
TALK ABOUT GOOD DOGS! The boy who went missing in Ponce De Leon was found safe with his two family dogs by his side ♥. pic.twitter.com/BXJD3czJ96
— WJHG-TV (@WJHG_TV) June 3, 2020
なお、ウォルトン郡保安官事務所のFacebookには、その後マーシャル君が無事発見されたことを更新しており、多くのユーザーから安堵と喜びの声が寄せられた。
written by Scarlet / edited by parumo