江戸時代、天然痘によりわずか6歳で世を去った露姫が、父への遺書にしたためた「一生のお願い」 (2/4ページ)

Japaaan

身の回りで子供たちがよく死んでいたから、自分もかかったと知った時に覚悟を決めていたのでしょう。両親を悲しませぬようこっそりと遺書をしたため、机の中に忍ばせておいたようです。

遺書は4通。父と母と侍女(2名分)、そして辞世の句がそれぞれ綴られていました。

父への手紙

露姫の遺筆。

於いとたからこしゆあるな つゆがおねかい申ます めてたくかしこ

於とうさま

まつたいらつゆ

上あけるつゆ

【意訳】
老年(おいとし)だから御酒(ごしゅ)は呑まないで下さい 露がお願い申します めでたくかしこ
お父様へ
松平露

最後の「上あける」とは、他3通の遺書をこの遺書で包んでおり、「上を開けて中を読んで下さい」という取説になっています。

冠山は酒豪で知られていましたが、同時に酒癖も悪かったのか、母をはじめ親しい人々がよほどの迷惑を被っていたのかも知れません。

「パパ、もうお酒はやめて!これ以上、ママやみんなを悲しませないで!」

露姫の悲痛な「一生のお願い」にショックを受けたようで、反省した冠山はキッパリと断酒。それっきり終生酒は呑まず、可愛い末娘の思いに応えたとの事でした。

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