中世日本「寄宿の咎・住宅検断」に見る犯罪=ケガレ観。まるでエンガチョ (2/3ページ)
検断とは「検(あらた)め、断ずる≒判決を下す」ことを意味しますが、中世社会で家屋や建造物などを検断する場合、その結末はたいてい破却か焼却、あるいはその両方(破却の後に焼却)でした。
(※まれに身分の高い者の邸宅や寺社など、軽々に手が出しにくい場合は検封≒使用禁止処分が下されたこともあったようです)
要するに、主人は茶屋を破壊され、あるいは焼き払われてしまったのですが、いったい主人にどんな非があって、こんなとばっちりを喰らったのでしょうか。
罪=ケガレという価値観ここで主人が罰せられる理由となった「寄宿の咎」とは何か、事態の経緯を振り返りながら調べてみましょう。
(1)男が喧嘩で負傷、逃亡した。
(2)男が茶屋まで逃げてきて、絶命した。
主人はただ現場(茶屋)で罪を犯した男の死に居合わせただけですが、それが悪かったと……言うことのようです。
中世社会において犯罪はケガレ(穢れ)と見なされており、その処分は当事者に対する懲戒(刑罰)以上に、現場や社会を浄化することが重視されました。