はじめての現場が大規模案件のチームリーダー システム開発の緊張感満点の職業小説 (1/2ページ)

新刊JP

『HumanITy』(幻冬舎刊)
『HumanITy』(幻冬舎刊)

A Iや5G、量子暗号、ブロックチェーンなど、日々進歩する技術は私たちの生活を大きく変える。

ニュースを見ていると、漠然と「変わる」ことは想像がつくが、どんな人がどんな風に技術を使い、世の中を変えていくのかを考えることは、たぶんあまりないのではないか。最先端の技術は、開発にも、実地のビジネスへの応用にも、企業への導入にも、多くの人がかかわることになる。どんなに技術が進み、自動化、機械化が進んでも、泥臭く、粘り強く、自分の仕事に取り組む「人間」の姿はなくならない。

■はじめての現場が大規模プロジェクトのチームリーダー システム開発の現場がわかる職業小説

『HumanITy ヒューマニティ』(幻冬舎刊)は、システム開発の現場を垣間見ることができる「職業小説」であり、大規模プロジェクトの成功を阻止すべく暗躍する組織との闘いを描いたサスペンスでもある。

製鉄所のシステム構築を皮切りに、多分野にシステムを提供するアイアン・ソリューションズの橋本花は、人事異動で研究職からクライアント企業のシステム開発・運用を請け負う部署にやってきた。ただでさえ、はじめての「現場」で緊張しているのに、あろうことか花は、プロジェクトマネージャーである本郷颯大の下で、現在進行中のプロジェクトのチームリーダーを任されてしまう。

しかも、取り組む案件は生産管理と物の運搬を自動化し、AIが管理する製造業向けのスマートシステムを「青葉山河製作所」の工場に導入するというもの。「ファクトリー5・0」と銘打たれ、国家的にも注目されている一大プロジェクトだった。

■テストフェーズでクライアントの不満が続出 自社プログラマーとの板挟みに…

チームリーダーという慣れないポジションに加えて、プロジェクトの途中から放り込まれた形になった花の奮闘が始まる。彼女のチームは生産管理の自動化システムの構築を担当していたが、すでにシステム開発はユーザーテストフェーズに入っていた。花たちのチームが設計したシステムを、青葉山河製作所の工場で実際に使ってテストする段階である。

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