未曽有の危機でも「自死者2割減」、コロナに殺されたくない人間の心理とは? (2/2ページ)
現在もコロナが猛威をふるっているアメリカでは、5月に高級百貨店の「ニーマン・ルーカス」、老舗の「JCペニー」、レンタカーの「ハーツ・グローバル・ホールディングス」が倒産したかと思えば、つい最近もピザハットやウェンディーズを運営する「NPCインターナショナル」、日本でもワイシャツなどでおなじみのアパレル「ブルックスブラザーズ」の破綻が伝えられたばかりだ。
「企業調査会社の調べでも、6月の倒産件数は780件で前年も700件台なので特に急増しているというわけではありません。インバウンド需要に頼っていた外食、小売業界などで悪影響は顕著でしたが、全体として休業補償や政府の対策などで何とか持ちこたえたというのが現状でしょう」(経済ジャーナリスト)
いわば水際で何とか押しとどめているというのが実態なのだろうが、まだ序の口と言えそうだ。言うまでもなく、東京を中心にいよいよ第2波が本格化しようとしているのだから。
京都大学のある報告によれば、向こう19年間で自死者が14〜27万人も増えるというシミュレーションがある。3万人台を推移していた頃の自死による経済的損失は1兆円超との試算もある。
ちなみに、2019年の自死者数は10年連続減少の1万9959人。このままいけば、2020年は過去最少を更新しそうだ。嵐の前の静けさでなければ良いのだが。
(猫間滋)