大森南朋『わたナギ』“おじキュン”がドラマ界を席巻するワケ

日刊大衆

大森南朋
大森南朋

 7月に入り、延期になっていた春ドラマも含め、続々と新作が放送開始となっている。そこで興味深いのが「オジサン俳優」の立ち位置だ。

 まず、『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)。6月30日まで放送されていた『逃げるは恥だが役に立つムズキュン!特別編』(TBS系)に比べ、物足りなく感じるかなと勝手に心配していたが、そんなものは杞憂に終わった。いやはや、楽しいしジーンと来る!

 なにがよかったって、大森南朋(48)のかわいさである。ちょっと不気味だけどかわいい! エプロン姿も似合うし、正座をして洗濯物をたたむ姿なんてキュンキュンする! 大森の真顔はアウトロー役を演じているときはゾッとするほど怖いが、『コウノドリ』(TBS系)の今橋先生のように、穏やかな役をすると、静かな湖のような癒し感を発揮するのだ。

 そもそも「オッサンってかわいいよね」という流れは数年前から来ていて、オッサン俳優たちがキャッキャする『バイプレイヤーズ』(テレビ東京系)や、吉田鋼太郎(61)が堂々ヒロインを演じた『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)などが人気を博し、今や一般に認知されている。前述した『逃げるは恥だが役に立つムズキュン!特別編』も、見ようによってはヒロインは新垣結衣(32)ではなく星野源(39)だった。

■気づけば増えている“おじキュン”ドラマ

 少し前、母親が総菜売り場で見知らぬ男性から「母親ならポテサラぐらい自分で作ったらどうだ」と言われたエピソードがツイッターで話題になったが、あれがどれだけ古い感覚なのか、ドラマを見てつくづく痛感する。家事は仕事のひとつと認識し、率先してポテサラを作る男性が主役となる時代、それが今! 『きょうの猫村さん』(テレビ東京系)の主人公である4歳の猫の家政婦・猫村さんを松重豊(57)が演じるのは、まさにそんな時代性を表している。

「かわいい枠」は今や、オッサン俳優の激戦区。「まさかこの年でカワイイと言われる日が来るとは思わなかった」。誰よりも演じているご本人がそう思っているだろう。この夏は古い考え方に捉われず、これまでの人生経験を活かし、静かに日常と向き合うさまざまな「やさしきオジサン」の奮闘に癒されよう。

 8月13日からは『おじさんはカワイイものがお好き。』(日本テレビ系)という、タイトルからしておじキュンど真ん中でくるドラマがスタート予定。眞島秀和(43)と今井翼(38)のアラフォー2人が、ファンシーグッズを愛するオヤジにふんし、キュンキュンさせてくれる予定だ。期待して待とう。(田中稲)

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