石原さとみ、“崖っぷち”を救ったフジの「テレ朝コピー化」計画!

日刊大衆

石原さとみ
石原さとみ

 女優の石原さとみ(33)が主演を務めるフジテレビ系ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(木曜22時~)が、7月16日よりスタートした。

 石原は主人公で萬津総合病院薬剤部の薬剤師・葵みどり役を演じるほか、田中圭(36)、真矢ミキ(56)、西野七瀬(26)らが薬剤部の薬剤師として出演。

 第1話では、石原演じる薬剤師のみどりが医師の処方箋に疑問を抱き、医師に対し、疑義照会(処方箋を出した医師への問い合わせ)をするが、これが医師側とみどりの因縁に発展していくという展開だった。

『アンサング・シンデレラ』も他の4月クールのドラマと同様、新型コロナウイルスの影響を受けたほか、主要キャストとして起用されていた俳優の清原翔(27)が脳出血のために緊急手術及び入院となり、ドラマのスタートは約3か月の延期となった。

「清原の代役として、ファッション誌『MEN‘S NON-NO』(集英社)専属モデルで、清原と同期の成田凌(26)を起用するなど、開始前から緊急の対応に迫られた『アンサング・シンデレラ』ですが、ふたを開けてみれば初回放送の平均世帯視聴率は10.2%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。

『アンサング・シンデレラ』は、フジテレビ系木曜22時枠としては2018年7月クールに放送された山崎賢人(25)主演のドラマ『グッド・ドクター』の11.5%以来、7作ぶりの2桁スタートを切りました」(制作会社関係者)

■2作連続主演ドラマが低視聴率

『アンサング・シンデレラ』に主演する石原は、2018年7月クールのドラマ『高嶺の花』(日本テレビ系)、昨年7月クールの『Heaven?~ご苦楽レストラン~』(TBS系)が、2作品連続で主演ドラマの全話平均視聴率が2桁割れという事態に直面していた。

「これにより、深田恭子(37)、綾瀬はるか(35)、長澤まさみ(33)、新垣結衣(32)といった同世代の主演クラス女優のランキングではだいぶ下に落ちた印象があり、“『アンサング・シンデレラ』がコケたら終わり“ともささやかれる、崖っぷちの状態にありました。

 ただ、初回2桁スタートで首の皮一枚つながったと言えるでしょうし、“やっぱり石原さとみには白衣”という認識を持った関係者も少なくはありません」(前出の制作会社関係者)

■石原の原点回帰ドラマに?

 石原といえば、2006年のドラマ『Ns‘あおい』(フジテレビ系)でブレイク。同ドラマでは看護師役を演じ、白衣姿も好評を博した。

「『アンサング・シンデレラ』では薬剤師役で、こちらも白衣に近い衣装です。石原としてみれば『アンサング・シンデレラ』は、『Ns‘あおい』以来の原点回帰的なドラマになるのではないでしょうか。

 現在、フジテレビ本社7階にあるフジテレビショップ・フジさん内では、ドラマの再開を記念してドラマ展が開催されています。会場では石原や西野が劇中で着るユニフォームの精巧なレプリカが展示されており、フジテレビとしても石原のユニフォーム姿をプッシュしていきたいというところなのかもしれません。

 ここ最近のフジテレビでは、ドラマは『医療モノ』と『刑事モノ』を中心に制作していくという方針ですが、『アンサング・シンデレラ』はそれが見事にハマったと言えそうです」(芸能プロ関係者)

■フジドラマは医療&刑事モノばかりに

 これまでフジテレビの月9ドラマや木曜劇場といえば、恋愛がテーマの作品が多かった。

 ところがここ数年間は、窪田正孝(31)主演の『ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜』、二階堂ふみ(25)と亀梨和也(34)主演の『ストロベリーナイト・サーガ』(ともに2019年4月期)、上野樹里(34)主演の『監察医 朝顔』(2019年7月期)、松下奈緒(35)主演の『アライブ がん専門医のカルテ』(2020年1月期)などなど、刑事モノと医療モノのドラマが多数放送されてきた。

「フジテレビが医療モノと刑事モノに注力しているのは、絶好調のテレビ朝日を参考にしているからだと言いますね。

 テレビ朝日の医療モノといえば米倉涼子(44)主演の『ドクターX~外科医・大門未知子~』、刑事モノでは水谷豊(68)主演の『相棒』シリーズがその代表ですが、他にも『科捜研の女』や『特捜9』、『警視庁・捜査一課長』など、多くの医療モノ、刑事モノドラマを放送しています。

 医療モノや刑事モノは高齢者も安心して見られます。なおかつ、テレビ朝日ではシリーズ化していますから、ファンはずっとついてくる。だからテレビ朝日のドラマは視聴率がいいんです。視聴率がほしいフジテレビはテレビ朝日にならって、医療モノと刑事モノを徹底強化していく方針を打ち出したといいます。“それ以外のジャンルは作らなくていい”という指令が出たとも聞こえてきますね。

 ただ、『アンサング・シンデレラ』は高齢者向けというよりは若者向け。それでも“石原さとみ×白衣”、そして昨今人気の医療モノということで幅広い視聴者の支持を得ているのではないでしょうか」(前出の芸能プロ関係者)

 崖っぷちにあった石原にとって『アンサング・シンデレラ』は、ひと際思い入れの深い作品になるのかもしれない。

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