歌舞伎町ホテル清掃員の「ウィズコロナ」現場(3)入口に飾られた花束の意味 (2/2ページ)

アサ芸プラス

最寄りの中央線某駅そばの横断歩道で、マスクをしていない若い男性がおり、自分が家にこもっていたためか恐怖心が変に増幅し、感染しないか思わずビビる。電車内はすいていたが、貸し切りというほどではなく、人の動きが戻ってきているのを感じ、何だかほっとした。

 ホテルのある歓楽街には客引きはざっと6、7人。マスクこそしているが、やや活気づいている。ちょっと早すぎやしないか、自分のことを棚に上げて思ってしまった。歩いて数分でホテルに着く。入口には出入りを隠すよう塀があるのだが、塀には〈再オープン〉と書かれた花束が立てかけてあったが、送り主の名前がない。どうやら、客の注意を引くため、店が自主的に飾ったものらしかった。私は思った。〈こんなの出して客が来るぐらいなら世話ないよ〉やっぱり客足は戻っていないのかもしれない。

が、店の入口に立った私は、それとは別の感情がこみ上げてくるのを感じていた。仕事が久々に出来る喜びで、身も心もいっぱいになったのだ。

(写真はイメージ)

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