夏競馬は「若手騎手」で万馬券ゲット(下)アイビスSDは藤田菜七子に期待大 (2/3ページ)

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ちなみに同条件で上がりが2~6位の馬でも複勝回収率は117%(同23%)です」(伊吹氏)

 ところで、この夏、競馬ファンを驚かせたレースのひとつがCBC賞だろう。単勝93.1倍で3連単244万4630円。その立役者のラブカンプー(13番人気)に騎乗していたのが斎藤だ。

「父は東の斎藤誠調教師ですが、所属は西の安田隆行厩舎。2世らしく、肩の力が抜けた騎乗ぶりが光ります。ラブカンプーのロケットスタートでもわかるように、芝でもダートでもサッと位置を取れるスタートセンスもある。今は体幹を鍛えているようで、追えるパワーが身につけば、さらに飛躍するでしょう」(スポーツ紙記者)

 そうしたセンスのよさは成績にも表れている。

「『真ん中あたりの枠』を得意としていて、芝のレースで4~5枠なら複勝回収率が102%(同24%)。加えて前走7着以内馬であれば、複勝回収率が147%(36%)まで一気にアップします。真ん中の枠は、内にも外にも動くことができる一方、スタートが苦手だったり、進路選びが的確でないと、このアドバンテージを生かせませんからね」(伊吹氏)

 今後も同期によるデッドヒートが楽しみだ。

 7月11日、デビューから通算100勝目を記録した西村淳也(20)も注目株の一人だ。今春の福島開催でリーディングに輝いたように、ローカルでおいしい配当を提供している。

「若手ジョッキーは総じてローカルのほうが成績がいいのですが、西村騎手はその傾向が顕著。中央場所の3着内率14%に対してローカルは26%。特に狙い目はローカルでの乗り替わりで、前走7着以内馬であれば、複勝回収率113%(同40%)です」(伊吹氏)

 とはいえ、騎乗技術はまだ粗削りのようで‥‥。

「つい最近も、あの穏やかな藤岡康太(31)からレース後に怒られていましたからね。100勝して減量が取れたこれからが勝負でしょう。厩舎に所属していないフリーですが、馬は集まると思いますよ。エージェントが東のリーディング1位の吉田隼人(36)も担当する甲斐弘治氏なので」(スポーツ紙記者)

 若手7人衆のトリは藤田菜七子(22)。2月の落馬骨折で出遅れたが、4週連続で勝利するなど、猛烈な巻き返しを見せている。

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