有森也実が胸の先端を夕日色染め「絶頂」/美女「野外情交」シーン大全(終) (2/2ページ)

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 同じく洋上の初カラミを見せたのは、ベテラン女優の十朱幸代だ。緒形拳の妻でありながら家出中という役で出演した「魚影の群れ」(83年、松竹富士)では、四十路の豊かなバストを初めて披露した。夫の持つ漁船で、4分半もの長く濃厚な情交シーンを見せる。あまりに妖艶な熱演と、緒形という熟達な役者のリードも重なり、「本番ではないのか」と映画関係者に言わしめた白眉のシーンだった。

 朝ドラ「ほんまもん」(01~02年)のヒロインも務めた池脇千鶴は、清純派のイメージを打ち破る演技を披露。14年の「そこのみにて光輝く」(東京テアトル)がそれだ。

 港町を舞台に、家計を助けるため春をひさぐ女が池脇の役どころ。そのため、父親が寝ている横で、綾野剛に体を与えて切ない声を漏らすことも。クライマックスに訪れた海の中で2人がまぐわうシーンは、日本アカデミー賞優秀主演女優賞に輝く原動力になった。

 いずれも、女優としての大きな分岐点に「海辺の情事」を選んだのは、人間の源流を知る思いである。

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