新宿クラスターで感染!アウトロー作家が「コロナ拘禁生活」を緊急寄稿 (2/3ページ)
検査を受ける頃には、すでに濃厚接触者となって10日が経とうとしている。
「もう、体内のウイルスなんか消滅してるんじゃ…」
私は乏しい知識の中で、そんなことを考えたりもした。それでも当日、国立国際医療研究センターに行って驚いたことは、病院内にはPCR検査場がないことだった。
感染のリスクを減らすため、病院からすこし離れた駐車場の脇の50坪(165㎡)ほどの空き地に、ドーム型の検査場が3列に3棟づつ、9棟建てられているのである。
一列目のドームでカルテ等を確認し、検査キットをもらう。二列目のドームでは、フェイスガードと白い抗菌服を着た保健師の問診と体温測定。その後、10センチほどの大きな綿棒を、鼻の穴の奥に突っこんで、検体となる“鼻咽頭ぬぐい液”を採取するのだが、これが、また痛い。
検体の採取に使われた綿棒はケースに保存。そのケースを、三番目のドームにいる保健師に渡して、一連のPCR検査は終了する。わずか15分ほどの検査であった。
白い防護服を着た保健師が説明する。
「検査結果は3日以内。陽性の方には保健所から電話で連絡が行くので、担当の方の指示に従ってください。陰性の方には1週間以内に封書で知らせます」
2日後、早朝に携帯電話が鳴る。当然、私は「陽性」を宣告された。検査結果の報告書は後日、郵送で送られてきた(写真)。無症状者である私への指示は、「10日間の自宅療養」。それだけだった。
「なんだ、アビガンを投薬されるわけではないのか」
私は、そんなことを考えながら、保健師の指示を聞いた。だが自宅での療養は、想像以上に過酷だった。まず、任意ではあるが外出が禁止される。
そして毎日、症状が出ていないか、体調に変化がないか否の、電話確認が行われる。なにより、私は2人の愚息と暮らしており、家庭内で感染させないよう人一倍気を遣った。
食事は、全食一人でデリバリー。風呂やトイレは、私が使用したあとは、念入りにアルコール消毒。室内でも、マスクを装着して生活した。
こんな私にも、血を分けた家族がいる。家族にだけは、感染させたくなかった。また、自宅から一歩も出られない自宅療養は、時間との戦いでもある。