佐藤健VS小池徹平のガチンコ!舞台『るろうに剣心』は“無謀な挑戦”!?

俳優・小池徹平(34)にとって、壁は高ければ高いほどいいのかもしれない。
「今秋11月~12月に、小池主演のミュージカル『るろうに剣心 京都編』公演が予定されており、7月23日にキャストが発表されました。『剣心』は、12年に実写映画版が佐藤健(31)主演で大ヒットし、来年21年には完結編が前後編で公開予定となっている。ミュージカル版とはいえ、佐藤と比較されることは避けられない。小池にとってはかなりの挑戦になると思いますね」(専門誌記者)
『るろうに剣心』の原作は、94~99年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載していた和月伸宏作の漫画。かつて伝説の人斬りと呼ばれた流浪人(るろうに)、緋村剣心(ひむらけんしん)の活躍を描くアクション時代劇作品だ。
画像は『ミュージカル るろうに剣心』公式サイトより
「主演が小池であることのみ、今年3月から発表されていました。佐藤の目つきが鋭い剣心と比較すると、童顔で可愛らしい剣心ですね。原作ファンからは、絵柄の変化とかけて“小池は初期、佐藤は後期の剣心にイメージが近い”とする意見が多いですね。演出の小池修一郎氏は、徹平について“原画そっくりの顔立ちで、小柄だが敏捷、しなやかだが鋼のように強い”と評しています」(専門誌記者)
舞台となるIHIステージアラウンド東京は、360度客席が回転する仕掛けがある。公式サイトのメッセージで小池は、
「”体幹を鍛えておいてください!”と言われたので、相当動くハードな舞台になるかもしれません(笑)」
とコメントしていることからも、アクションに期待したいところだ。
「舞台と映画を同列に語ることはできませんが、佐藤は類まれな運動神経を生かし、ワイヤーなしで壁を垂直に走ったり、滑りやすい屋根を一気に駆け抜けたり、多くのアクションで観客を魅了しました。
小池の場合、佐藤に比べてアクション作品の出演は少ないですが、18年のミュージカル『1789 バスティーユの恋人たち』でも激しいダンスやアクションを演じたり、舞台に関しては、佐藤を大きく上回る場数を積んでいます。佐藤とはまた違う、舞台ならではのカッコいいアクションを見せてくれるのではないでしょうか」(前同)
■原作よりも若い志々雄になる!?
7月23日に公開されたその他のキャストは、剣心の宿敵・志々雄真実(ししお・まこと)を黒羽麻璃央(27)、志々雄の右腕・瀬田宗次郎を加藤清史郎(18)、ヒロインの神谷薫を綺咲愛里(29)、剣心の相棒・相楽左之助を岐洲匠(23)、を筆頭に、松下優也(30)、奥野壮(19)、鈴木梨央(15)、仙名彩世(31)、章平(29)、山口馬木也(47)、吉田メタル(48)などなど、舞台演劇向けの布陣で固められており、映画とはまた違った『るろ剣』に期待が高まる。
「志々雄役は、映画では藤原竜也(38)でした。志々雄は設定上30歳(剣心は29歳)ですが、映画も舞台も、剣心とは“年が離れる”ところが共通している。
映画の藤原は佐藤の7つ上だし、ミュージカルでは黒羽は小池の7つ下。黒羽は雰囲気が若々しくなる可能性もありますが、アニメや漫画が原作のいわゆる2.5次元ミュージカルをメインに活躍していて、『刀剣乱舞』という“擬人化した刀”が戦うミュージカル作品で大活躍。殺陣も披露しているし、アクションや演技についてはまったく心配はいらないキャストですね。ちなみにドラマの仕事も多く、佐藤主演の大ヒットドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)でも、第1話と最終話に出演しています。意外な縁ですね」(演劇関係者)
そのほかの俳優陣にも、期待が高まる。たとえば映画では武井咲(26)が演じていた薫役は、ミュージカルで演じる綺咲愛里は、元宝塚歌劇団星組トップ娘役。ミュージカルの実力については折り紙付きだろう。
■特撮好きにもたまらないキャスティング
「特撮好きな人にとって嬉しいポイントとしては、特撮ヒーロー経験者が多いことが挙げられます。特撮のややオーバーな演技は、舞台とは相性がいいんですよ。また、今回出演している俳優は生身でのアクションシーンもこなしていた俳優たちですから、経験が生きて素晴らしい殺陣を見せてくれると思います。
ちなみに奥野は、18年に『平成ジェネレーションズFOREVER』で佐藤健とわずかながら共演したことがあります。当時のメイキングでは、佐藤の演技をじっくり観察している様子が映されていました。まだ10代ですが、底知れぬスゴ味を持つ俳優として、ファンからは注目されています」(特撮ライター)
奥野は19年の『仮面ライダージオウ』(テレビ朝日系)で“未来で魔王と呼ばれる高校生ソウゴ”を、岐洲は17年の『宇宙戦隊キュウレンジャー』(テレビ朝日系)で“宇宙一幸運な男・ラッキー”、 猪塚は08年の『トミカヒーロー レスキューフォース』(テレビ東京系)で”新人レスキュー隊員の轟輝“としてそれぞれ主演を務めていたほか、吉田メタルは『仮面ライダー鎧武』で“退役軍人でオネエのパティシエの凰蓮・ピエール・アルフォンゾ“をそれぞれ好演していた。
「今回のキャストは、全員テレビや映画よりも舞台をメインに活躍している実力派ばかりです。また、脚本・演出の小池氏や、音楽関係のスタッフは、『るろ剣』初の舞台化だった16年の宝塚版にも関わっていました。小池をはじめ役者陣はもちろんですが、スタッフも一流ばかりです。映画とはまた違う『るろ剣』を見せてくれると思いますよ」(専門誌記者)
コロナ禍による延期がなければ、映画『るろうに剣心 最終章』は、今年の7月と8月に前後編で公開される予定で、ミュージカル版も含めて『るろ剣イヤー』となるはずだった。
映画の延期は残念だったが、ミュージカル版も映画版に負けず劣らず素晴らしい『るろ剣』を見せてくれるに違いない。小池に、期待大だーー。