道端に生えた雑草からチーズとワインの製造が可能に(ロシア研究) (1/2ページ)
雑草からワインとチーズ image credit:Camille Brodard/Unsplash
ロシアのチェリャビンスクにあるサウスウラル州立大学の研究者たちは、北アメリカ原産の雑草に、チーズとワインの製造プロセスに役立つ酵素が含まれていることを発見した。
高価な酵素に代わる安価な植物代替品を生産することが可能となるかもしれないこの発見は、今後の食品加工業界にとって有望なツールとなることが期待されている。『Phys Org』などが伝えている。
・外来種の雑草からチーズとワインができる可能性
サウスウラル州立大学の研究者たちは、侵略的な外来種の雑草の1種「コセンダングサ」(Bidens Pilosa)の有効利用を発見した。
道端や空き地などに生える雑草のコセンダングサは、先端に棘があり衣服などに付きやすく「ひっつき虫」とも呼ばれており、北米原産だが世界に広く分布しており、ロシアでは主に極東に生息している。
日本では明治時代に確認された帰化植物で、関東地方以西の河原や荒地などに広く分布するが、環境省による外来生物法により、生態系被害防止外来種に指定されている。
だがこの、生態系を狂わすとされている雑草からの抽出物が、たんぱく質の分解を促進することが証明されたのだ。