巨人・高梨、活躍の原動力は“雑用”? 練習中の意味深な動作、不遇のアマチュア時代から這い上がれたワケは (1/2ページ)

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 移籍の高梨雄平が勝ちパターンの継投策の一人として、定着した。対戦したセ球団の各バッターたちは首を傾げながらベンチに下がっていく。変則フォームから取り出されるキレのあるストレート、スライダー、落差のあるカーブは、初見ではまず打てないだろう。

 「高梨の放出を決めた楽天側も『絶対に巨人で活躍する』と太鼓判を押していました。楽天は先発ローテーションの一角を任せられそうな高田萌生を獲得できたので、“ウィンウィンのトレード”だったと話していました」(プロ野球解説者)

 午後2時過ぎ、東京ドームでの試合前練習が始められる。移籍の高梨を遠くから見ていると、練習方法も“変則”だ。階段ダッシュをする時、他の巨人投手たちは黙々と駆け上がるのに対し、高梨は身長と同じくらいのバーを持ち、バンザイをした状態で駆け上がっていく。

 「その状態で走ると、脇腹の周辺筋肉が意識できるんだそうです。その筋肉をピッチングの時に使っていると話していました」(球界関係者)

 無名から這い上がって来た選手、あるいは、長期の不振から脱出した選手は、常に考えながら練習をしている。

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 高梨は早稲田大時代、東京六大学史上3人目となる完全試合を達成している。同期には日本ハムのエース・有原航平もいたが、ドラフト上位での指名が有力視されていた左腕だった。

 当時を知る在阪球団スカウトがこう言う。

 「体の大きな有原と比べてしまうと(189センチ)、高梨は明らかに見劣りしていました(175センチ)。どの球団も左投手は貴重なので、好意的に見ようとしましたが、3年秋から3季連続で勝ち星ナシ。卒業後も野球を続けると聞いていたので、社会人野球で様子を見よう、と」

 その社会人・JX-ENEOSでさらに「壁」にぶち当たった。2年目にスリークオーターの投球フォームを捨て、サイドスローに活路を見出そうとしたが、目立った成績は収めていない。

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