今年の冬、コロナ・パンデミックはさらに悪化するとアメリカの専門家らが予測 (2/4ページ)
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・インフルエンザとコロナの極悪タッグ
冬はインフルエンザが流行する季節でもある。今年のインフルエンザの威力がどれほどのものかまだ分からないが、コロナ禍が続くままインフルエンザの季節に突入してしまうことがマズい理由は3つある。
まず医療が逼迫する恐れがあることだ。ただでさえインフルエンザの季節は、病院に患者があふれるのだ。そこに新型コロナの患者が加わるのだから、医療機関への負担はきわめて大きなものとなる。
2つ目の理由は、新型コロナもインフルエンザも呼吸器を弱らせることだ。そのために、どちらのウイルスに感染しても、もう片方の症状を悪化させることになる。
今年、インフルエンザのワクチンを摂取できるなら、そうするべきだとイェール大学の疫学者デビッド・ヴラーホフ氏は話す。
3つ目は、両者の症状が似ていることだ。そのために区別が難しく、新型コロナ感染症の特定が難しくなる。このことによって、インフルエンザ患者の不安が大きくなることもあるだろう。
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・室内での感染予防対策は?
野外ならばウイルスはすぐに「薄まって」しまうし、「日光によって殺菌」もされると、バージニア工科大学のリンゼイ・マール氏は説明する。
ところが、室内では「ウイルスが蓄積」し、呼吸によって吸い込まれやすくなる。また「暖房で空気が乾燥」し、ウイルスにとっては快適な環境になる。
だからこそ、室内は感染リスクが高く、専門家はいわゆる「密」を懸念するのだ。