幽霊のうわさが絶えない、内モンゴルの古代都市「カラ・ホト」 (8/9ページ)

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 1983年から1984年には、内モンゴル考古学研究所によって発掘調査が行われ、さらに3000の文書が見つかった。

 文献ほど注目されなかったが、カラ・ホトの廃墟には、高さ9メートルの塁壁、厚さ4メートルの外壁、高さ12メートルの塔、崩れた泥の家などが残っている。さらに、町の壁の外にはモスクらしき建物があり、イスラム教徒の商人がこの町に立ち寄ったときに使ったものではないかと思われた。

墳墓
オーレル・スタイン卿による写真。東側から見た南東角にある墳墓(あるいはモスク)image by:wikimedia commons

 まわりを砂漠に囲まれたカラ・ホトが、簡単に到達できる場所ではないことを考えれば、この廃墟が観光客の注目を浴びなかった理由もわかる。

 つまり、この遺跡は観光客がもたらす恩恵を受けていないということだが、同時に大勢の観光客によって荒らされることもないということだ。これは、将来もこの廃墟が保存されていくのにはいいことなのかもしれない。

追記(2020/08/10)本文を一部修正して再送します。
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