NiziU(ニジュー)が日本を席巻する「恋愛的戦略」3つの柱 (2/2ページ)
あれほど清楚で純粋なイメージだった彼女たちが、髪は金や緑やピンクといった派手で色鮮やかなものになり、メイクも濃く、衣装もラフで尻軽を思わせるようなものとなってしまいました。
これが高校生の夏休み明けであれば、男子生徒たちから「あいつ…なんか経験したな」と陰で言われてもおかしくない変貌ぶりです。
しかし、これこそが、男たちが好む「ギャップ」となり得るのです。
オーディション番組を見ていた人たちは、彼女たちの真面目な姿を知っているので、売り出すための戦略としてのイメージチェンジであると理解できるでしょう。
これが初見の人からすると、「なんだこのチャラチャラした女の子たちは」という感想を抱いてしまいます。ただ、今はネットで検索すればかつてのひたむきな彼女たちの姿を視聴することが可能。
すると、「やらされているんだ」と解釈し、芸能界の荒波に揉まれ始めた彼女たちに対して同情を寄せます。外見と内面のギャップから彼女たちの葛藤を慮り、応援したいという感情が俄かに湧き上がってくるのです。
■庇護欲を煽る「従順」な姿
オーディション番組『Nizi Project』では。プロデューサーであるJ.Y.Parkさんの人柄にも注目が集まりました。
審査終了後に少女たちへコメントを送る際、絶妙な間を取り、穏やかな口調で説得力のある言葉を投げかけていく姿は非常に好感が持てました。その言葉もまた、厳しいながらも10代の少女たちの可能性の芽を摘み取ることなく、才能の開花を促すような温かみのあるものだったのです。
しかし、時折見せる鋭い眼光は、歴戦のプロデューサーのそれでした。相手を射すくめる力があり、なかには泣き出してしまう者も。
それでもNiziUのメンバーは、絶対的存在であるJ.Y.Pさんの言葉に真剣に耳を傾け、ただひたすらに期待に応えようと奮闘を重ねます。この従順な姿勢に、見ている男性たちはどれほど庇護欲を掻き立てられたことでしょう。
庇護欲とは、弱いものを助けたい、守りたいという、男性に備わっている本能的な欲求のこと。NiziUのメンバーの従順さは、男たちの本能にビンビンと働きかけ、胸を揺さぶっていったのです。
NiziUがプレデビューの際に披露した「縄跳びダンス」は、業界内外に関わらず真似をする人が続出。正式デビューを今秋に控え早くも話題沸騰となっていますが、それだけに良からぬことを企てる者たちも狙われやすいはず。どうか、そんな“縄”ならぬ“罠”に引っかからないようにして頂きたい。
(文・塚田牧夫)