NiziU(ニジュー)が日本を席巻する「恋愛的戦略」3つの柱

日刊大衆

※画像は『NiziU』公式サイトより
※画像は『NiziU』公式サイトより

オーディション番組『Nizi Project(虹プロジェクト)』から飛び出した9人組ガールズグループ『NiziU(ニジュー)』。メジャーデビュー前にして、業界内外から熱い視線が注がれています。彼女たちが多くの人の心を引き付けるのには、ブレイクへと導く戦略の根底に恋愛的要素が多分に含まれているからにほかなりません。ananwebなどでも執筆中の恋愛ライター・分析家の私、塚田牧夫が、人気の理由を解説していきます。

■多くの共感を呼ぶ「ひたむきさ」

 2019年7月から始まったオーディションには1万人を超える応募があり、厳しい審査のもと現在のメンバーである9人が選ばれました。

 その模様がインターネット配信され、テレビ番組でも特集されるようになり、徐々に注目度が高まっていきました。

 番組を通して伝わってくるのは、彼女たちの「ひたむきさ」です。20歳に満たない幼気な少女たちが、与えられた課題に懸命に取り組む姿勢は、実に健気。若さゆえの葛藤なども垣間見え、視聴者は歯痒い思いをしながら画面に釘付けとなっていったのです。

 ひとつの目標に向かってひたむきに努力する姿は、多くの共感を呼びます。誠実な人柄を思わせ、義理堅くいい加減なことをしない印象を与えるからです。

 世の男たちはその姿を見ては恋愛に置き換えて考え、恋人に対して一途に尽くし、ただひたすらに愛し抜く女性をイメージします。そして、彼女たちを理想の恋人像に掲げた、熱烈なファンが誕生していくのです。

■派手な見た目からの「ギャップ」

 NiziUはメジャーデビュー前の今年6月に、ミニアルバムをリリースしてプレデビューを果たしています。

 番組でオーディションの模様を追っていた人のなかには、彼女たちの姿を見て驚き、いや幻滅を覚えた人もいるはずです。

 原因は、その容姿の変化です。あれほど清楚で純粋なイメージだった彼女たちが、髪は金や緑やピンクといった派手で色鮮やかなものになり、メイクも濃く、衣装もラフで尻軽を思わせるようなものとなってしまいました。

 これが高校生の夏休み明けであれば、男子生徒たちから「あいつ…なんか経験したな」と陰で言われてもおかしくない変貌ぶりです。

 しかし、これこそが、男たちが好む「ギャップ」となり得るのです。

 オーディション番組を見ていた人たちは、彼女たちの真面目な姿を知っているので、売り出すための戦略としてのイメージチェンジであると理解できるでしょう。

 これが初見の人からすると、「なんだこのチャラチャラした女の子たちは」という感想を抱いてしまいます。ただ、今はネットで検索すればかつてのひたむきな彼女たちの姿を視聴することが可能。

 すると、「やらされているんだ」と解釈し、芸能界の荒波に揉まれ始めた彼女たちに対して同情を寄せます。外見と内面のギャップから彼女たちの葛藤を慮り、応援したいという感情が俄かに湧き上がってくるのです。

■庇護欲を煽る「従順」な姿

 オーディション番組『Nizi Project』では。プロデューサーであるJ.Y.Parkさんの人柄にも注目が集まりました。

 審査終了後に少女たちへコメントを送る際、絶妙な間を取り、穏やかな口調で説得力のある言葉を投げかけていく姿は非常に好感が持てました。その言葉もまた、厳しいながらも10代の少女たちの可能性の芽を摘み取ることなく、才能の開花を促すような温かみのあるものだったのです。

 しかし、時折見せる鋭い眼光は、歴戦のプロデューサーのそれでした。相手を射すくめる力があり、なかには泣き出してしまう者も。

 それでもNiziUのメンバーは、絶対的存在であるJ.Y.Pさんの言葉に真剣に耳を傾け、ただひたすらに期待に応えようと奮闘を重ねます。この従順な姿勢に、見ている男性たちはどれほど庇護欲を掻き立てられたことでしょう。

 庇護欲とは、弱いものを助けたい、守りたいという、男性に備わっている本能的な欲求のこと。NiziUのメンバーの従順さは、男たちの本能にビンビンと働きかけ、胸を揺さぶっていったのです。

 NiziUがプレデビューの際に披露した「縄跳びダンス」は、業界内外に関わらず真似をする人が続出。正式デビューを今秋に控え早くも話題沸騰となっていますが、それだけに良からぬことを企てる者たちも狙われやすいはず。どうか、そんな“縄”ならぬ“罠”に引っかからないようにして頂きたい。

(文・塚田牧夫)

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