知る人ぞ知る江戸の都市伝説!下町に伝承する不思議な奇談・本所七不思議を巡る 【前編】 (2/4ページ)
(同じ話でも、諸説あり多少内容が異なるものもあります)
【1】おいてけ…と不気味な声が追いかけてくる「置行堀(おいてけぼり)」
江戸時代、本所界隈は水路の多い場所で、町人たちは魚釣りを楽しんでいた。そんなある夕暮れ時、太公望(※)が釣り上げたたくさんの魚を持って帰ろうとしたところ。
「おいてけ……おいてけ……」と、どこからともなく不気味な声が追いかけてきた。辺りを見回すも誰の姿もない。
ゾッとして一目散に家へ逃げ帰ったところ、魚籠(ビク)に入っていたたくさんの魚が一匹も残っていなかった。
※太公望:釣り人のこと
この話は、犯人は「ムジナ(たぬき)だ」「かっぱだ」といろいろな説が繰り広げられています。いわゆる「置いてけぼりにされてしまった!」というときの置いてけぼりの語源は、この話が由来だそうです。