「けんもほろろ」の「けん」の意味は? (2/4ページ)

マイナビウーマン

ところが、辞書によっては「“剣突”や“慳”の“けん”」との記載も見つかるので(『慣用句・ことわざ・四字熟語辞典』東京堂出版)、剣の文字が全く無関係なわけでもありません。

剣突(けんつく) 荒々しく叱り付けること。荒い小言。 (『広辞苑 第七版』岩波書店)

こうなると、不愛想なだけでなく、先鋒鋭く荒っぽい様子も感じられます。

◇「ほろろ」は、羽音でもある?

さて、ほとんどの辞書には「けん」も「ほろろ」もキジの鳴き声とだけ書かれています。

一体どれほど無愛想な鳴き声なのか、多くの鳥がいる中でことさらキジが素っ気ない鳴き声なのか……と思いますよね。

確かに「けん」は、カ行でもありちょっと尖った語感があることから、つっけんどんな感じはありそうですが、「ほろろ」についてはどうなのか。普段キジの鳴き声を聞く機会がないだけに気になります。

そこで、さらに「ほろろ」について調べてみると、「鳴き声」であると同時に「羽音」という記載も見つかりました。

ほろろ・打つ (「ほろろ」はキジ、山鳥などの鳴き声、羽音を表す語)キジ・山鳥などが羽ばたきをする、また羽ばたきをして鳴く。 (『故事俗信ことわざ大辞典』小学館)

「ほろろ」は鳴き声でも、羽音でもあるようです。また、羽ばたきをして鳴くことも意味しています。

「ほろろ」については、古今和歌集に次のような歌があります。

・妻恋ひに 飛び立つきじの ほろろとぞ鳴く

この和歌では、雄のキジが雌を恋しがって、飛び立つ時に鳴く様子が詠まれています。

You Tubeで「キジの鳴き声」と検索して聞いてみると、確かに「ケンケン」と鳴いています。そして、立ったまま羽をばたつかせて鳴くので、羽音も聞こえます。

動画からは、「ケンケン」と鳴いてから「ホロホロ」というような羽音を立てるキジの様子が見てとれました。

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