「けんもほろろ」の「けん」の意味は? (1/4ページ)
「けんもほろろ」という言葉に対して、あまり好ましいことではないような印象を持っている人は多いと思います。一体どのような成り立ちがあるのでしょうか?
剣の刃先がホロホロとこぼれるくらい無残に打ち負かされること? それとも、権力を持っている人がボロボロになるくらい打ちのめされること?
今回はそんな「けんもほろろ」の正確な意味や使い方について、解説します。
■「けんもほろろ」とは、どういう意味?
「けんもほろろ」を辞書で引いてみました。
けんもほろろ (「けん」も「ほろろ」も、キジの鳴き声。それと「けんどん(慳貪)」を掛けたものか)無愛想に人の相談などを拒絶するさま。取りつくすべもないさま。 (『広辞苑 第七版』岩波書店)
以上のように、取りつくすべもなく相手から拒絶された場合などに用いる言葉です。
ちなみに、「けんどん(慳貪)」の意味は以下の通りです。
慳貪(けんどん) (1)物を惜しみ貪ること。けちで欲ばりなこと。 (2)なさけ心のないこと。むごいこと。また、愛想がないこと。邪慳(じゃけん)。 (『広辞苑 第七版』岩波書店)
(2)の愛想がないことなどの意味と、キジの鳴き声を掛け合わせて、「けんもほろろ」という言葉になったのですね。
「けんもほろろ」の語源とは?
ここでは、「けんもほろろ」の語源をさらに深く紹介していきます。
◇「けん」も「ほろろ」もキジの鳴き声
辞書によれば、「けん」も「ほろろ」もキジの鳴き声で、それが無愛想に聞こえることから使われるようになった慣用句だと分かります。
また「けん」については、態度や言葉がとげとげしていて不親切なさまを表す「突慳貪(つっけんどん)」の“慳”でもあり、それと掛けたという説もあります。
そこで、「“剣”ではなく“慳”、“突慳貪(つっけんどん)”の“慳”ね。剣とは関係なかったか」と思うかもしれません。