恒星間天体オウムアムアはやはり宇宙人の船なのか? その正体をめぐり専門家らが熱い議論を繰り広げる (3/4ページ)
より重要なのは、水素氷山が形成されると考えられている塵やガスが充満する領域(巨大分子ガス雲)は、地球から一番近いものでも遠すぎることだ。そこから太陽系までは数億年もの時間をかけて旅せねばならなず、そうこうしている間に星の光によって彗星はバラバラになってしまうのだという。
Why Harvard Scientists Think This Object Is An Alien Spacecraft
・オウムアムアは4000万歳?
この水素氷山がそれほどの長旅に耐えられないだろうことについては、セリグマン氏も同意している。だが、4月に発表された「ある研究」に言及して、オウムアムアが4000万歳程度だと考えれば筋が通る主張する。
そのマギル大学のティム・ハラット氏らによる研究では、天の川の中を移動する太陽系が通過した領域を、最近通り過ぎたと考えられる天体に着目。それがりゅうこつ座移動群とはと座移動群の2つであることを明らかにした。
それらは3000万~4500万年前に小さなガス雲の周囲で形成されたもので、そこでは水素氷山が形成された可能性もあるという。
セリグマン氏は、オウムアムアの起源をはっきり特定することは不可能だと断りつつも、それがりゅうこつ座移動群かはと座移動群のいずれかに属するものならば、年齢はまだ4000万歳程度で、太陽系までの旅路に耐えられるかもしれないと述べている。