恒星間天体オウムアムアはやはり宇宙人の船なのか? その正体をめぐり専門家らが熱い議論を繰り広げる (1/4ページ)
オウムアウアはUFOなのか?/iStock
2年前、太陽系を訪れた天体観測史上初の恒星間天体「オウムアムア」――当時、その正体は宇宙人の船ではなかろうかとまことしやかに囁かれたが、最新の研究によってもその線は捨てきれないそうだ。
太陽系外から飛来したというオウムアムアは、まるで葉巻のような細長い形をしており、さらに回転していると推測された。
だが特に奇妙だったのは、何かに押されているかのように加速していたことだ。その原因はよく分かっておらず、だからこそ宇宙人の船ではないかという説は、いまだに宇宙物理学者たちの間で議論されている。
・彗星に似ていながら、コマや尾がない謎
もちろん大多数の専門家は、オウムアムアの加速は自然現象であると考えている。たとえば、『The Astrophysical Journal Letters』(6月9日付)に掲載された研究によれば、水素が表面から噴出しており、そのせいで加速しているのだという。
水素推進力仮説の提唱者の1人、シカゴ大学のダリル・セリグマン氏によれば、太陽系に飛来してから飛び去ったことや加速しているという事実から、オウムアムアは彗星であると考えられるのだという。
普通、小惑星よりも遠いところからやってくる彗星は、表面が氷におおわれているため、太陽に接近するとそれが気化して、彗星らしいコマや尾ができる。
こうしたガスの噴出は、彗星の動きにも影響する。太陽に照らされて温まった部分からガスが噴出するために、彗星を太陽から離れるよう加速させつつ押し返すのだ。