ここまで変わった!「コロナ葬儀」の新様式「感染者の火葬は最終16時から」 (1/2ページ)
今春、新型コロナウイルスの猛威が日本列島に吹き荒れ、最前線で奮闘する医療界同様、大きく揺れているのが「葬儀の現場」である。「コロナ死」か否かを問わず、物故者を丁重に弔うこと自体が難しくなってくる中で、混乱の極みにある当事者たちは果たしてどのようにふるまえばいいのか。
ひと言で表すならば、国民全体がまだ新型コロナウイルスを「ナメていた」3月下旬、その意識を一変させた出来事が国民的コメディアン、志村けん(享年70)の訃報だった。
感染後に入院したものの、そのまま意識が戻らず死去。急激すぎる容体の変化もさることながら、特に衝撃を受けたのは、遺族が最後の対面も果たせず、死亡後すぐに荼毘に付され、最後のお別れもできないまま遺骨となっての対面を余儀なくされた事実だろう。
都内葬儀業者の社員が言う。
「志村さんが亡くなる前から、葬儀業界では組合が作成した新型コロナ感染拡大防止のガイドラインが出されていました。遺族との面会がかなわないことも、それにのっとった対応だったはずです」
新型コロナを含む指定感染症による死亡者の遺体は、病院側がすぐさま遺体の消毒と、密封できる「非透過性納体袋」へ収容することを求められる。そのうえで病院、あるいは葬儀業者が棺に遺体を納め、場合によっては棺の目張りまでするのだという。
新型コロナに感染した後、重篤化すれば病院での面会が謝絶されることは広く知られているが、基本的に対面できるタイミングがないということは、5カ月たった今でも変わってはいない。
「都内の火葬場では、コロナで亡くなられた方の火葬の時間が最終の16時からと決められています。ご遺体は、時間が間に合えば病院から火葬場へ直行、翌日以降になる場合は、コロナ死亡者専用の安置所に運ばれます。この時間帯には他の死因で亡くなった方の火葬は行われません。立ち会うのは火葬場の職員のみで、我々も駐車場で車内待機させられます。