保険業界に「コロナ特需」到来!感染者でも加入できる“基準緩和”の抜け道 (1/2ページ)

Asagei Biz

写真はイメージです
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 コロナ禍によって外食産業や観光業が大ダメージを受ける一方で、思わぬ「特需」の恩恵を受けているのが保険業界だ。中堅生保レディーのA子さんが語る、駆け込み需要とは?

「最近はコロナが心配なのか、生命保険への興味も増えていますね。保険会社にもよりけりだけど、ウチの場合は一度でもコロナの陽性者になると加入できない決まりになっていて。だから『コロナにかかる前に……』と駆け込みをあおるのが、私たちのキラーワードになっています」

 確かに、コロナ禍においては陽性患者がその後、新規の保険加入を断られたり、審査という名目で長期間保留になったままというケースも少なくない。つまり保険業界も「未知のウイルス」に対して、どうリスクを評価すればいいのか手探りの状態だというのだ。エターナルフィナンシャルグループ株式会社代表でファイナンシャルプランナーの駒崎竜氏が、保険業界の懸案事項について解説する。

「生命保険会社各社が新型コロナウイルスのリスクを測りかねているのは事実。これといった治療法がなく、他の病気との関連性も明らかになっていないため、慎重に慎重を重ねて審査をしているのが現状です。そして一度、陽性の診断を受けてしまうと無症状を除いては病院やホテルでの療養を求められて、入院歴が付いてしまうケースが多い。保険に加入するタイミングで、過去3カ月以内の診察歴と5年以内の入院歴・手術歴を報告する告知義務があります。ただでさえ未知のウイルスのリスクを決めかねているのに加えて入院歴があると、なおさら審査は不利になります」

 となると、一度コロナになってしまうと、もはや新規の保険加入は諦めるほかないのか。駒崎氏のアドバイスによれば、

「保険会社によっては告知項目が簡素化された引受基準緩和型商品を扱っています。持病や入院歴があっても告知項目に該当しなければ、申し込みできる商品なので、保険料は通常のものより割高になってしまいますが、加入できる可能性があります」

 とはいっても、既存の疾患やケガと違い、今後の研究成果や重症・死亡者数などの変遷によって、加入条件が変更になる可能性は十分にある。コロナ感染者にも保険加入の門戸を広げることも考えられるのだ。駒崎氏が続けてアドバイスを送る。

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