田原俊彦、歌って踊り続ける人間力「一番好きなことだから、40年も続けている」 (2/4ページ)

日刊大衆

 あの頃は、歌番組があって、映画にも出て、CMの撮影があって、コンサートもあって、雑誌の取材もいっぱいあった。それに、ラジオのレギュラーもありましたからね。『田原俊彦 8時のでいと』という番組から始めて、10年ぐらいはニッポン放送にずっと通っていました。

 当時は“田原がいないと番組が成立しない”というプレッシャーを常に感じていました。だから、仕事を投げ出すことなんてできなかった。

 でも、その頃の必死な10年があったから、ずっと変わらずに“田原俊彦”が継続できているのは間違いない。今でも毎年、シングル曲をリリースしているし、ライブやディナーショーを続けることができているのは、あの時代があったからこそ、です。

■「ユー、これにならなきゃダメよ」

 僕はファンのみんなを「ファミリー」と呼んでいるのですが、ファミリーたちは僕のことをよく分かってくれていて、暖かく見守ってくれている。そんな人たちに支えられて生きているという感覚が強くあります。

 昨年亡くなったジャニーさんが、最も脂が乗り切っていた40代後半から50代にかけての頃、僕は一緒にステージを作っていました。だから、今も演出に関して、自分に“ジャニーさんイズム”が染みついているなと実感することがあります。ここで回れとか、ここで止まれとか、ここで衣装をキラキラさせろとか……間合いやリズムですね。「ジャニーさんならこう言うだろうな」と、ふと考えることがあるんです。今のジャニーズの現役メンバーのパフォーマンスを見ても、ジャニーさんイズムを感じますね。  

 ただ、不思議なもので、僕自身は誰かをプロデュースしたいという欲求はありません。よく、「作詞をしてみれば」なんて言われますが、詞を書くなんて、こっ恥ずかしくてとてもできない(笑)。やっぱり、餅は餅屋。それぞれスペシャリストにお任せして、僕は板の上に乗る立場。自分のことで手一杯なんですよ。

 15のときに、ジャニーさんがジャクソン5の映像を見せてくれたことがありました。そのとき、言われたのが「ユー、これにならなきゃダメよ」。それ以来、僕はずっとマイケル・ジャクソンを指針にしてやってきました。

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