尻尾大増量セール実施中、本体より30%も太くて大きい尻尾を持つ吸血リス「フサミミクサビオリス」(ボルネオ島) (2/2ページ)
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なぜ巨大な尻尾を持っているのか?/h3
同じように尻尾が太く、胴体と同じぐらいの太さがある生き物は数種類存在する。フクロシマリスは尻尾を巻きつけて木に登るし、オプトフクロモモンガは飛ぶ時の舵取りに尻尾を使う。また、カコミスルは、木の上での曲芸をする時に尻尾をバランスをとるために使う。
でもここまで極端に尻尾だけが大きくなっているのはフサミミクサビオリスだけで、なぜこんなふうになってしまったのかはまだわかっていない。
エミリー・メイと共著者たちは、このフサフサの太い尻尾を上下させることによって、ウンピョウをはじめとする捕食者の目を惑わせることができるのではないか?もしくは捕食者が襲ってきた時に掴みにくいからではないか?などの仮説を立てている。
この考えは一理あるかもしれない。ホーキンズの研究仲間がボルネオでこのリスを初めて見た時に、とてつもなく巨大な生物に思ったというのだ。
ということでほんとに血の味を好むのか?また、この尻尾に毒とか仕込んでいるのか?新たなる研究結果が待たれるところだ。
via:sciencemag・原文翻訳:LK