9歳で父を殺害された少年。犯人を捜し続けて17年。その執念が実りついに犯人逮捕へ(中国) (2/4ページ)
父ウェンジさんはジュン一家の身内の男に命を奪われる結果となった。
命を奪われたミンチァンさんの父親 image credit:Daily Digest
・ミンチァンさん、学校をやめ父を殺した男を捜す決意する
ミンチァンさん一家は、ジュンの家で刺された父親をすぐに町医者へ運んだが、複数の刺し傷は深く、医師には手の施しようがないと言われた。
父は、「寒い。腹が減った」と最期に呟いて、息を引き取ったという。
警察に通報するも、彼らが事件現場に現れたのは翌日になってからだ。父を殺害したジュン一家に尋問が行われたが、容疑者の男は隙を見て逃亡。すると警察は、もはや容疑者を発見できないと判断し、事件を取り下げた。
ミンチァンさん一家は、大黒柱の父親を失い、生活がどん底に落ちた。まだ9歳のミンチァンさんは、日々の食べ物を得るために麺を売る仕事を手伝い、小銭を稼いだ。
夫を失って悲嘆に暮れる母親も必死で働いたが、一家は何年も苦しい生活を余儀なくされた。
そんな中、ミンチァンさんは「今も犯人はどこかでのうのうと生きている。自分が父を殺した犯人を見つけ出すことは正しいことだ」と決意し、犯人捜しに全力を注ぐため学校を辞めた。
その後、地元の警察へ行き、容疑者の情報を求めたミンチァンさん一家は、ミンチァンさんが10歳の時、少しでも犯人探しに有利になるようにと町から都心へ引っ越した。