29歳の山ガールが遭遇した恐怖のストーカー男「登山計画もルートも筒抜けに」 (2/2ページ)

Asagei Biz

「登山ルートとかをマップで教えてくれるアプリがあって、Mさんも同じアプリを使っていたんですね。最初に会った時、『まあ、いいか…』という気持ちで“友だち登録”してしまったのが、いけなかったんです。GPSでお互いの位置を知らせてくれる機能があるのを知らなかったんです。それに、『今週末は〇〇山に登ろうと思ってます』とか、アプリ内の日記に書いていたのもよくなかったんでしょうね。女友達に指摘されて、すぐにそのアプリを削除しましたけど、今でも山に登るたびに、彼が姿を見せるんじゃないかとヒヤヒヤですよ」(A子さん)

 遭難を防止するための「登山アプリ」が、ストーカー男に逐一、位置情報を知らせていたとは皮肉な話だが、最近は同様のストーカー被害が多発しているという。アウトドア雑誌の編集者いわく、

「私が知っているケースでは、山頂から家までつきまとわれた女性もいます。下山はバラバラでも、家に帰ったらその男が玄関前に立っていて大きな恐怖を感じたとか。確証はありませんが、おそらく原因は登山届。山登りをする人は、“万が一”の時のために、登山ポストに登山届を提出します。この登山届には、住所や勤務先、緊急連絡先などの個人情報を記入するのですが、この登山ポストの管理が不十分なケースは多く、鍵が壊れていることもしばしば。この登山ポストから登山届を抜き取られたのが原因ではないかと、その女性は語っていました。施錠が十分ではない場合、登山届を山小屋のスタッフに直接手渡しするか、可能であれば地元の警察にファックスで提出するなど、何らかの自衛策をとる必要があるでしょうね」

 滑落や落石、獣との遭遇などなど、山には危険がつきもの。とはいえ、誰もが登山を楽しめるよう、こうした“人災”だけは勘弁してほしいものである。

(平沼エコー)

※写真はイメージです

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