病院のコンピューターがサイバー攻撃を受けシステムダウン、搬送中の患者が死亡するという世界初の事例(ドイツ) (1/3ページ)
ドイツの病院がランサムウェアに感染、初の死亡例/iStock
ドイツの病院で、コンピューターが乗っ取られ、「ランサムウェア」に感染した。その結果、システムが正常に働かず、搬送中だった患者が死亡する事件が起きた。
これはサイバー攻撃で直接的に死者が出た世界初の事例で、現在、地元警察は過失致死罪の容疑で犯人の行方を追っているという。
・病院のコンピューターがランサムウェアに感染、身代金を要求
9月9日の夜、デュッセルドルフ大学病院のコンピューターシステムがサイバー攻撃を受け、ランサムウェアに感染した。
ランサムウェアとは、マルウェアの一種で、これに感染したコンピューターは、利用者のシステムへのアクセスを制限したり、システムを使用不可にしてしまう。
この解除と引き換えに、犯人側は身代金(ransom、ランサム)を支払うよう要求することから「ランサムウェア」と名付けられた。
事実、病院側には 犯人グループからランサムウェアの解除コードと引き換えに、ビットコインによる多額の身代金が要求された。